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「そうか。期待はしとく」

任務地に着いて、私は車を降りた。
銀時と車内で2人きりなんて、御免だ。

「一緒に、来るのかい……?」

傑はおそるおそると言った様子で運転席を降りた私にきいてきた。

「あぁ、少し体を動かしたい」

ジャケットを脱いでトランクに放り込む。
代わりに預かっている呪具を取り出した。
銀時も助手席から降りてくる。

「え、どこ行くの?どこここ?」
「そいつもただの一般人だけど、呪霊見えんのか?」

悟が銀時のことを指差しながら眉間に皺を寄せて言う。

「見えるだろ、多分」

傑が呪霊を召喚し、銀時の近くに行かせた。
だが、銀時は全く気づいた様子がない。
見えていないのか……?

「銀時、傑の呪霊が見えるか?」
「なに?樹霊?木の妖精??」

これ見えてないやつだな。
呪霊が銀時の体を思いっきり這っているのに無反応だ。

「この世界には呪霊っつーもんがいるらしくな。今、銀時の体に傑の呪霊が巻き付いてるが、見えないか?」
「え、俺の体に……??ちょ、そういう冗談は良くないよ??A〜」
「……悟、見えてないみたいだな」
「じゃあ本当にただの一般人じゃねぇか」
「それなら彼は連れてはいけないよ」
「A??冗談だよね??誰か冗談って言ってくんない???」

銀時がひきつった顔で私に近づいてきて、両肩を掴んで揺さぶる。
そういやこいつオバケとかダメだったな。
呪霊が見えてない銀時からすれば呪霊はオバケのようなものだ。

「銀時、ステイ。車で待ってろ」
「絶対やだね!!!俺、Aから離れないから!!!絶対離れないから!!!ずっと言ってたもんね!!!Aと生涯添い遂げるって!!!」
「……生涯添い遂げるのは他所の女にしてくれ。そして離れろ」

銀時が再会の時よりも強い力で抱き締めてきた。
勘弁してくれ。

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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月2日 4時

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