検索窓
今日:30 hit、昨日:32 hit、合計:66,421 hit

夜に出歩く大人は疑ってかかれ(五条) ページ2

夜遅く、その足音と襖が開く音に俺は気がついた。
傑はもう隣で寝息を立てて寝ていた。俺はなかなか寝付けずにぼーっと天井を眺めていた。

おそらく、Aが帰ってきた。
何時だと思ってんだ。もう12時回ってるぞ。

そしてまた出ていくような襖の音が聞こえ、俺は静かに起き上がった。
またどこに行くつもりだ。

Aが言っていた気配を消す方法を意識しながら、部屋をでて、その背中を追う。
Aが急に立ち止まった。

「おい、全然出来てねぇ」
「…………なんでバレんだよ」

かなり距離を置いていたはずだ。

「感情のこもった視線がだだ漏れなんだよ。悪巧みしてるのがな。まだ起きてるのか」

近くで見たAはその体の凹凸がよく分かる誘惑的な服を着こなしていた。
お客サマに会いに行っていたんだろうとすぐに察しがつく。

「……またどこ行くんだよ」
「あ?見りゃわかるだろ。風呂だよ」

俺が視線を落とすと、たしかにAは旅館の浴衣などの着替えを持っていた。

「で、何しに来たんだよ」
「…………別に」

特に用も理由もなかった。
ただ寝付けなかったところにAがタイミング良く来ただけだった。

「……お前の考えてることが時々よく分からん」

Aは小さく息を吐いて腕を組んだ。
俺よりも少し小さいAが俺を見上げる。

「そういえば、ここには混浴用の露天風呂もあるみたいだが、一緒に入るか?」
「ん…………え、はぁっ?!」

さらっと流れるようにとんでもないような事を言い出すAに頷きそうになった。

次ページ→←酔ってる奴の言う事は大概デタラメだが一理ある時もある(五条)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
51人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 銀魂 , さしす組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月2日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。