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そしてソイツの胸から下半身にかけて思いっきり刀身で引き裂く。
呪3「ギイ”ィ”ィ”ヤ”ア”ァ”ァ”!!!!!」
バリバリバリバリッ!!
そして最後の力を振り絞り頭を何回も刺す。
そして、呪霊は無事祓えた。
と、同時に私も地面に倒れ込む。
ゴフッ
反転はもう使えない。
口から血を吐いた。
身体から力が抜ける。
―――私、ここで死ぬんだろうな。最期ぐらい、真希に稽古つけてやりたかったな。
目を閉じようとしたときだった。
五「モカッッッ!!!!」
先生が走ってきて私の上半身を抱えた。
五「ごめんね。よく頑張ったっ…。すぐに高専に飛ぶからッ…!だからッ…!!」
『せんせ…、もう無理です…。いまさら、怪我、治したって…、失血死、しま、す…。』
『自分の、身体、の、事ぐら、い…、分かり、ま、す。』
『最期に、すこ、し…、良いです、か…?』
そういうと先生は口元を歪めながら「いいよ。」といった。
『わた、し…、呪術師に、なった、事…、後悔は、して、ないで、す…。あの日、先生が、助けて、くれたこと…、すごく、嬉しかった、です。』
『あ…。真希に、”約束守れなくてごめん”って、伝えて、ください…。後、特級呪具、の、”遊雲”を真希、にあげて、ください…。その他の呪具は、好きにしてくだ、さい…。』
『遺書、引き出しの、中に、あり、ます…。』
言い遺すことは全て言った。
あ、でもひとつ忘れてた。
『せんせ、目隠し、取ってくだ、さい…。最期ぐら、い、先生の、顔、見たい、です。』
そういうと先生は目隠しを取ってくれた。
目からは涙が溢れていた。
『ハハッ…。泣かないで、よ笑。笑って…。』
五「僕の可愛い生徒の頼みだ。笑」
先生は笑ってくれた。
視界が霞んできた。
『せ、んせッ…。もし、私がっ、生まれ、変わったら、見つ、けて、くれま、すか…?』
五「あぁ。絶対見つけるさ。僕の可愛い生徒だもん。それに僕最強だし。」
『やった…。次、逢ったら、頭、撫でて、くれますか…?』
五「いくらでも撫でてやるさ。だがらっ…、死ぬな”ッ…」
ごめんなさい。
『せんせっ、もう、遅い、ですっ…。せんせッ、頭、撫でて…。』
五「うん。」ナデナデ
やっぱりいつ頭を撫でられても安心する。
これだったら安心して逝けそうだ。
『せ、んせ…。ま、た、ね…。』ヘヘッ
何も見えなくなっていく。
身体から力が抜けていく。
最期に感じたのは先生の温もりだった。
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プスメラウィッチ - ふらんそわ。さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。楽しみにしています。 (2022年1月17日 17時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふらんそわ。 | 作成日時:2021年9月13日 2時