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29話 ページ30

「ここの四階!急いで」



武装探偵社まで猛ダッシュ
なんせ、ポートマフィアに見つかったんだ

私だけなら兎も角、皆にまで迷惑がかかる







階段を駆け上がると、「武装探偵社」という看板が掛かった扉





バン


と少々雑な開け方になってしまう





私たちを警戒する探偵社
そりゃそうだ



「依頼があって来ました。失礼ですが、ここの社長に会わせていただいても?」



一層、ピリとした空気が漂う


「社長は現在外出中だ」



「いや、違う。社長は奥の社長室にいますよね?私が社長はいるか、と尋ねた時事務員の方の視線がずれたので



ご安心してください。私たちは危害を加える気は毛頭ありません」




野薔薇たちは何が何だか、分からない、という顔をしている
当たり前だけど








暫くの沈黙






「話を聞こう」



奥の扉から突如、現れた



探偵社社長・福沢諭吉



と、兄さん








え!兄さん!!ヤバイ!!!二年ぶりに会う!!!!元気そうだぁ!!!!!!
良かった!!
ぎゅってしたい!久しぶりに兄さんと飲みたい!





いや、今は任務。任務に集中。終わったら、、終わったら





「ありがとうございます」




私たちは社長室に案内された












社長室のふかふかのソファに腰掛ける


うわ、、めちゃめちゃ沈む



「それで、貴君らの依頼とは」



「護衛依頼、なのですけれど」



「護衛か。どのような者から」






「ポートマフィア」




社長の目が驚きに変わる




「つい先ほどポートマフィアに出くわしてしまいまして。何とか逃げてきたのですけれど


その出くわしたポートマフィアの狗が、指名手配犯の芥川でして


そこで、こちらに来た、というわけです」




「なるほど。期間は」




「私たちはとある任務でこの町に来ています。それが終わる時で」




「任務?如何様な」




視線が厳しいものになる
私たちが何処かの組織の手の者かと疑っている





「勿論、お話します」



私が頷くと、今度は横から声が聞こえた


「ちょーい!勝手に話していいのか?あんま、話したらダメだろ」
「その通りだ。俺たちの事は伏せるべきだ」





それぞれ、虎杖君と伏黒君



「じゃあ、ポートマフィアに捕まって、拷 問で苦しみながら死ぬ?私は嫌だけど




それに、ここの社長は大丈夫。信頼のおける人物だから」




そう言うと、引き下がる二人






「では、今から話すことは口外厳禁でよろしくお願いします」




「ああ」

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作者名:デカプリン | 作成日時:2021年11月12日 23時

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