9:黒く黒く ページ11
それから暫くたったある日のこと_____
五条「A〜」
いつもの様に、Aの行先に突如現れた五条
いい予感がしなかった
『お断りします』
五条「まだ何も言ってないけど!?」
『いい予感がしないので』
五条「大丈夫大丈夫、とりあえずきいて」
『…なんですか』
五条「憂太の特訓、任されて欲しいんだよね」
聞く耳を持った自分が馬鹿だったと
そう思わざるを得なかった
五条「Aの体術ってピカイチだし、
なにより近接向きの術式使いだからさ、
憂太のいい刺激になるかなって思って
さすが、GTG 発想も天才」
Aの返事も聞かず自画自賛
さすが、五条悟
そうとしか言いようがない
五条「てなわけで、特別コーチの久遠Aくんでーす」
ドドン
『…』
乙骨「えっと…。
よろしくお願いします…??」
とにかく乙骨は困惑していた。
突然、いいこと思いついたと言えば、
久遠を引っ張って戻ってくるし、
その久遠は、不機嫌だったからだ。
乙骨「(無理に連れてきたな…絶対…)」
「いいから、いいから」と
Aは手を引っ張られ乙骨の前に立たされたものだから、
ため息すらもう出てこない
五条「てことで、僕はやることあるから
あとは任せたよ〜」
それだけ言い残せば風のように五条は消える
残されたのは、乙骨と久遠、気まずい空気…
乙骨「あの…もし、ご迷惑だったら僕は…」
『やるぞ』
乙骨「え!!あ、はい…えと…お願いします…」
Aと対峙する乙骨だが、1個の疑問が浮かび上がる
乙骨「え、Aさん武器は…?」
『あんなだっせぇもん使うわけないだろ
大体使っても使わなくても不利はお前なんだし』
__スンッ
空気が一気に変わる。
やるしかない_____。
乙骨も思い切り、木刀を構えて久遠に振りかぶった
乙骨「(いける…!!)」
乙骨が、Aの攻撃を交わしきって、背後にたった時
__パシンッ
背後をとられたはずのAは乙骨の背後にいた
『甘いな』
乙骨「え!!なんで!!
…これ、術式!?」
『呪霊は、もっと狡猾だ
五条さんみたいな、六眼でもない俺らが戦うには、
落ち着いて攻撃を見切ること
そして、それを可能にする身体能力』
_____シュパッ
いつの間にかまた移動していたA
避ける間もなく乙骨はモロに攻撃をくらう
乙骨「グアッ」
『呪いを解くなら、呪いを知れ
話はそっからだ
お前の経験のなさも、知らなかったことも体力のなさも、呪霊を前にしたら無意味だ』
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作者名:SEI | 作成日時:2022年3月18日 19時