【祓本】アイドル辞めます【呪術廻戦】 (ページ13)

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昼食ページ13

『岸田さん、』

私は岸田さんと昼食をとっていた。

岸「あぁいうのははっきり言ってやった方がいいのよ。」

少しきつい言い方が過ぎたんじゃないかと思っていたけれど、確かに彼女の言うことは一理あった。

今後メディアに出る機会が増えれば、きっとあの2人、特に五条さんは目をつけられる。

ここは一度でも下手をすればきっともう芸能界(この世界)には戻って来れなくなるような厳しい場所。

岸「それにスキャンダルなんて起きようものなら...」

"圧倒的清純派アイドル、望月A"

20年以上の芸歴の中で一度もスキャンダルを報道されていない。

それが私。

学校にも人並みに通ったけれど、音沙汰無し。

好きな人ができたこともないし、仕事が恋人。

『あるわけないじゃないですか、スキャンダルなんて』

岸「Aがどれだけ気をつけてても、
あいつら上手いように写真撮るのよ。」

映画公開に伴いメディアに注目される機会が増えるから、
マスコミにとっては恰好の的。

『気をつけます』

___________

岸「じゃあ今日は第2スタジオフルで借りてるから。
私はデスクにいるから何かあれば連絡して。」

事務所に到着し、私はレッスン着に着替える。

岸田さんから鍵を借りて、CDプレイヤーを抱えスタジオに入った。

私には少しでも時間があればここで振りの確認やボイトレをする習慣がある。

目を閉じて想像する。

目の前には大勢のファン。

私はステージに立っている。

私はアイドル。