神に疎まれた娘.3【呪術廻戦】

佰弐拾弐 ページ25

『！！』


夏「おっと」




帳が破られた気配を感じ、私たちは動きを止める。


夏「誰かが帳に穴を開けたな。

何事もそう思い通りにはいかないもんだね。」




パンダと棘だ。

2人は新宿にいたはず。


きっと先生が送ってくれたんだ...！


夏「侵入地点からここまで5分ってとこか、
無視するべきか片付けておくべきか。」


迷うね、そう言った瞬間



ﾊﾞｺﾝ‼



パンダが塀を突き破り目の前に現れた。

私は夏油から距離を取る。



肉弾戦はパンダと夏油に切り替わる。


私は急いで真希の元へ駆け寄る。



『真希、真希...！』


よかった、息はまだある。



ﾊﾞｺﾞﾝ


『！』


鈍い音に反応して振り返ると、
地面に敷かれたコンクリートを突き破り地に伏すパンダがいた。




パ「棘！」


パンダの反対から、夏油を挟む形で棘が現れる。



狗「堕ちろ！！！！」



刹那、ｽﾞｽﾞﾝ...と重たい音と共に私の目の前に大穴が開いた。



パ「棘！大丈夫か！？」


狗「い"...く"ら"...」



パ「あぁ、まずは真希」



私は真希に呪符で止血を施した。



『こっちに_________！！』



大穴から、禍々しい呪力。

地獄のような、おぞましい気配。



夏油と共に、呪霊が現れた。




やったかと思われた棘の術式も、夏油には効いていなかった。

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