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高専の通路を歩く五条と家入。
かつて4人で歩いてた場所は、今はたった2人
Aにも堂々のこの隣を歩いて欲しい
あんなに怒っていたって五条はそう思っている
__「お、うまそう」『え!?』
『ほんと信じられんないんだけど!!
どう思う硝子』
「クズだな」
『だよね〜』
「はぁ!?うまそうなたい焼き食ってるから1口貰っただけだろ」
『一口がデカすぎます』
「お前ケチだな」
『はぁ!?』
「A、私が今度買ってあげるよ。美味しい甘味処を見つけたばかりなんだ」
「は!?Aだけずるいだろ」
あの時は_____楽しかった。
「あー、報告書。修正しないとね」
家入のそんな一言にハッとする。
本来ならばそうするべきだ。
だが_____
五条「いや、このままでいい」
いまはまだ__________
五条「また狙われる前に悠仁に最低限の力をつける時間が欲しい。記録上悠仁を死んだままにしてくれ」
家入「んー?
じゃあ、虎杖ガッツリ匿う感じ?」
五条「いや、交流会までには復学させる。」
交流会、通称 京都姉妹校交流会_____
呪術高専・東京校と京都校の学生同士で競い合う恒例行事。2日間の戦いの中で、仲間を知り己を知ることを目的とした呪術合戦
9月に行われるソレに虎杖を復帰される算段だ
家入「何故?」
分からなかった。
死んだことを隠すように匿うのなら
戻しては元も子もないじゃないか_____
五条「簡単な理由さ。
若人から青春を取り上げるなんて
許されてないんだよ。
何人たりともね。」
自分たちにあったその青春が、
五条を家入を高辻をつくりあげている
他人のそれを取り上げるような野暮なこと
どんな理由があっても許されないのだから
『…虎杖悠仁は任務にて死亡したと報告されてます』
「そうか。ご苦労だったな。」
「五条悟と違って物分りのいい小娘じゃ。
同じ祖先を持つ子とは想像もつかん」
こんなことでしか、
Aは、自分を認めて貰えなかった。
愛が欲しかった。存在意義が欲しかった
______ほんとうに?
五条「Aはどんな世界を作りたい?」
『…私は、呪術は非術師を守るものって傑の言葉を、信じたい。非術師が平和であるために、私は術式を使う。誰も何も苦しまない世界を作りたい…』
全てを失い、
全てを知った彼女
分かっている。こんな行動が、夏油を絶望させたと
こんな大人が灰原を死なせたと。
そんな大人が、私じゃないか____
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SEI(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございます、2期始まりましたね!どうしても本誌が完結していない以上、続きを出すのに時間がかかると思うのですがいつか書く時がきたらよろしくお願いします (8月7日 23時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
A - 呪術廻戦第2期始まりましたね!続きも是非書いてもらえると嬉しいです! (8月7日 21時) (レス) @page36 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - せいちゃんさん» 執筆してる身としてとても嬉しいお言葉です!愛読ありがとうございます、懸命に書き進めていくのでよろしくお願いいたします (2022年2月26日 1時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
せいちゃん(プロフ) - 本があったら買うレベルで好きです!高専の頃のお話も、こちらのお話もとても良きです…!!文章がスラスラ頭に入ってくるし、夢主ちゃんの性格も最高です!(夏油との関係性も凄い好きです!!)これからも更新楽しみにしてます! (2022年2月26日 0時) (レス) id: e204b4e24a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SEI | 作成日時:2022年2月24日 0時