呪術廻戦4【短編集】

四角関係？【虎杖悠仁】 ページ10

悠「Aって可愛いよなー」


宿「あんな小娘の何がいいのだ」


悠「何って、歯見せて笑う顔とか可愛い」


宿「全くもってわからん」


悠「宿儺ってどんな人がタイプなん？」


宿「伏黒恵」


悠「ちょ、え？」


宿「俺が興味あるのは伏黒恵だけだ」


悠「…あ、そう」





宿儺ってそっち系なのか。





「悠仁ー」


悠「A、今帰り？」


「うん。今日も祓ってきたよーちゃんと」


悠「偉い偉い」




Aは俺に撫でられるのが好きらしい。
やっぱ可愛い。




恵「犬か」


悠「お、伏黒もお疲れー」


恵「おう」


「恵、誰が犬って？」


恵「尻尾見えてんぞ」


「見えてないっ」




伏黒は、たぶんだけどAが好き。
だってさらっと自分も撫でちゃってるし、その顔がすごく幸せそうだし。




五「楽しいことしてるね」


悠「先生ーお疲れー」


五「お疲れ。僕も撫でちゃおーっと」


「ちょ、先生…っ！」




そんで…
たぶんだけど、Aは五条先生が好き。
先生が撫でた瞬間、耳まで真っ赤にしてるもん。




五「A、すぐ顔赤くなるからからかい甲斐がある」


「先生、セクハラで訴えますよ」


五「へぇー、Aにそんなことできるんだ」


「バ、バカにしてるんですか？」


五「べっつにー」





五条先生は自分に好意があると分かっている。





硝「おい、変態教師」


五「硝子、ひどい言い草なんだけど」


硝「見たまんま言っただけだが？」


五「ひどいなー昨日あんなに僕に変態なことされてんのに」


硝「生徒の前で言うなバカ」





五条先生と硝子さんは付き合ってる。
Aの好意を知ってて、わざと見せつけてるんだ。
Aがあからさまに傷ついた顔してるのを見て先生はニヤリと笑う。
ほんとにひどいよな、大人って…いや、先生か。





悠「A、俺の部屋でケーキ食べない？」


「…うん！食べる！」


悠「ん、行こ」


恵「俺も行く」


悠「いいよ」


「じゃあ野薔薇も呼ばなきゃ」


恵「俺行ってくる」


「ありがとね」


悠「A、手繋がない？」


「ん？」


悠「手繋ぎたい気分。Aも、でしょ？」


「うん」





でも一番ひどいのは俺かもしれない。
もっと先生に傷つけられてしまえばいいって。
そんで俺に慰めてもらって、俺に心が傾けばいいって思ってる。




悠「Aの手、冷た」


「心があったかいんですぅ」




あったかい手の俺は心が冷たいってこと？
…当たってるか。

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