呪術廻戦4【短編集】

青春はみんなのもの【虎杖悠仁】ミイミイー様リクエスト ページ24

悠「A、ありがとな！」


「うん」


野「顔が赤いぞ(ニヤニヤ)」


「な、なんのことだか」


野「そんなに好きなら告白すりゃいいのに」


「無理だよ。私たちは普通の恋愛出来ない」


野「呪術師でも結婚してる人はいっぱいいるわよ？」


「…悠仁くんは特別じゃん」


野「宿儺の器ね」


「うん」




ただの呪術師でも厄介なのに、死刑が確定してる宿儺の器なんて躊躇するのもわかんなくないけど。
Aは消極的すぎ。




「それに悠仁くん、恋愛とか興味なさそうだし」


野「それはどうかな。男子高校生よ？盛りの時期」


五「そういや、僕も頭ん中そのことでいっぱいだったなー」


野「…あんたには聞いてないわよ」


五「元男子高校生だよ？」




虎杖が盛りの時期かは知らないけど、恋愛は楽しんでるみたいよ。
だって、虎杖は…




悠「何楽しそうに話してるの？」


五「悠仁ってさー」


悠「ん？」


五「好きな人いるの？」


悠「え、なんで急にそんなこと聞くの？」


五「ん？気になっただけ」


悠「…好きな人いるよ？」


「…(いるんだ)」


悠「その子にしたら俺なんて眼中にないと思うけど」


五「そんなの分かんないじゃん」


悠「見てればわかるよ」




なんて言って何故に私を見た？
あんたが見るべき人は、Aでしょうが。




「…(やっぱり野薔薇ちゃんなのかな)」


悠「第一、俺宿儺の器だし、死刑確定してるしさ」


野「あんたね、返しに困ること言ってんじゃないわよ」


悠「だってほんとのことじゃん」


五「まぁでもだからって青春を自ら捨てることはしなくていいんじゃない？」


悠「でも、」


五「宿儺の器だから恋愛しちゃだめ、青春しちゃだめなんて誰が決めてんの？誰も決めてないよ」


悠「…確かに。言われたらそうかも」


「…(先生、まともなことも言うんだ)」


悠「じゃあ、俺も青春楽しもうかなー」


五「うん！少年、本能のままに生きよ」


野「それはだめだろ」


悠「よし、行こ」


「え？」


悠「ん？クレープ食べに行こ？」


「クレープ？え？私と？」


悠「うん、Aと食べたい」


「それって、」


悠「俺、Aが好きなんだ」


「え！」


五「ヒューヒュー」


野「茶化すな、いいとこなのに」


悠「俺のこと好きにさせるから、俺にAの時間ちょうだい！」


「あの、私、」


悠「ん？」


「私も悠仁くんのこと好きなの」


悠「え！」


五「ヒューヒュー」


野「もういいっつの」

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