飴玉と呪いの言葉 __vor.3【呪術廻戦/狗巻棘】

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あの時の俺は、んなもん作る気なんてサラサラ無かった

だって甚爾さんと恵と津美紀だけで十分だったから。



でも、今は違う。


守りたい人が、大切な仲間が、出来たんだ。




真希、パンダ、棘、憂太、悟。悠仁に野薔薇、恵も。




いつの間にか、高専の皆の顔が脳裏に浮かんだ



あぁ、なんでだろう。視界がボヤけてくる。




今の俺には、ある。


守るべき仲間が、日々が、日常が。




でも、守れなかった。

悠仁を、傷つけて。恵にも、無理させて。




ゴメン甚爾さん。俺、やるよ。

貴方を教えを破ってまでして、やるべきことなのか聞かれたら、

そうじゃないかもしれないけど。





「なんだ、小僧。泣いているのか？命乞いなら見てやってもいいぞ？」






目の前にいる、アイツを＿＿＿＿














天坂鉾を握り直した。大地を深く踏み締める。

1人の少女の瞳には、もう、狩るべき相手しか映ってなかった。












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