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「“動くな”」
「何、やってんのー!!!」
『いや〜、なんで交流会まで我慢できんかな〜。』
「帰った帰った、大きい声出すぞ。」
「言われなくても帰る所だ。どうやら退屈し通しってワケでもなさそうだ。」
『いや〜東堂。11ヶ月ぶりだねぇ。どうして一年待てなかった?』
「枢木、オマエは今年も出ろ。」
『わかってるっつーの。言っとっけど、憂太は出ないよ。』
「だめだ。乙骨に伝えとけ、“オマエも出ろ”と。」
その言葉に、三人揃ってブーイングを出す
『めんどくせっ』
「無理無理。」
「おかかー」
「なんだとっ!?」
目を見開いて固まる東堂を視界の隅に置きながら、恵に声をかける
『恵、恵。しっかりしてー』
「あー、はい。枢木先輩。大丈夫です。」
血を出しながらも答えてくれる恵。どうやら軽傷で済んだようだ。
東堂相手に軽傷で済んだのか。やるなぁ、恵。
すると東堂は備え付けの時計を見てハッとすると、すぐさま走り去っていった。
あ、どうせあれだろ。高田ちゃんって人だろ。わかるわかる。
あいつ人の好みのタイプすーぐ聞いてくるもんな。恵、痛かっただろうに。
ーー
ーーー
「老い先短い年寄りの時間は高くつくぞ。」
「夜蛾学長はしばらく来ないよ。嘘の予定を伝えてるからね。」
『お世話になってまーす。』
どかっとソファーに座ると、悟は早速本題を切り出した。
「その節はどーも。」
「はて、その節とは。」
僕は今、悟に連れられて楽巌寺学長に会いにきた。
どうやらまた伊地知さんが脅されたらしく、夜蛾学長は予定より2時間ほど遅れてくるらしい。
「とぼけるなよジジイ」
『とぼけるなよジジイ』
「虎杖悠仁のことだ。保守派筆頭のアンタも一枚噛んでんだろ。」
『噛んでんだろー』
「やれやれ、最近の若者は敬語もろくに使えんのか。」
『使えんのかー』
「「黙れ」」
『ヒャい』
2人のいうことないことに全て鸚鵡返ししていたけれど、頭にきたのか怒鳴られる。
ひどいって。
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RUNA - コメント失礼します( . .)"一気読みさせて頂きました!めちゃくちゃ面白いです!もう更新はしないのでしょうか…? (11月26日 14時) (レス) id: b5ccb32c76 (このIDを非表示/違反報告)
るきー流季ー - 美傘さん» ありがとうございます!!原作入ってわっちゃわっちゃしてくると思いますが、どうかご贔屓に。 (2022年4月4日 6時) (レス) id: 17a7d13276 (このIDを非表示/違反報告)
美傘(プロフ) - コメント失礼します!続編おめでとうございます!これからも読まさせていただきます!頑張ってください! (2022年4月3日 18時) (レス) @page3 id: d900c150ef (このIDを非表示/違反報告)
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