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五条side
スラスラと問題を解いていくA。
確かに勉強は苦手みたいだけど、見てる限り覚えるのも理解も早いのにどうして授業中に本来の力を発揮できないのか?
気になったから聞いてみた。
A「うーん。どうしてでしょう。。なんとなく、集中出来ないと言いますか、癖と言いますか、、」
なんだ?
歯切れが悪いな、授業中は何か別の事に気を取られてるのか?んー、そんな風には見えないんだけど。
いつも素直なAが珍しいな。
五「まぁいっか。解けてるわけだし問題ないない♪わからなくなったらまた聞きにおいで。」
僕としてはそっちの方がおいしいしね♪
A「ありがとうございます!」
五「うんうん。いい子だ。」
ポンポンと頭を撫でると気持ち良さそうに目を細める。反応からして撫でられ慣れているんだと思う。
けど、その相手は七海だろう?その様子が簡単に想像できてしまうからちょっとムカつく。
A「五条先生、ありがとうございました。」
そう言われて窓の外を見てみると空は真っ赤に染まって間もなく日が落ちようとしてた。
もうそんなに時間が経ったのか。
五「あー、いーのいーの、ついでだから。」
A「ありがとうございます。
今度忘れ物したらまた私に捕まりますよ?」
五「それはいいね!」
A「え?」
五「冗談だよ。よしよし、じゃあね。」
最後にもう一度頭を撫でるともっとして欲しいと言わんばかりに目を閉じる。
なんなの、この可愛い生き物は。
クソッ
七海のやつにこんな可愛い妹がいるなんて嘘だと言ってくれないかな。ったく羨ましい。
はぁ。
思わずぎゅってしたくなるの我慢した先生を誰か褒めて!!
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A(先生とお兄ちゃんを重ねてしまう。でもお兄ちゃんと居る時とは違うこの気持ちはいったいなんなんだろう?)
五)(皆僕の可愛い生徒達だ。なのについ気になって仕方がないのは七海の妹だから、それだけだろ?)
ーその答えはきっと先生が教えてくれるー
ーその答えはきっとAが教えてくれるー
ーだから私はー
ーだから僕はー
ーーまた来週も特別な水曜日を迎えよう。
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五)なんでわざわざ忘れ物するのかって?
何故か僕は要注意人物に指定されてるからね。
理由がないとAに話かけられないのさ!
だって七海と恵に殺されかねないもん。
だから放課後の事は秘密だよ?
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作者名:夢ノ宝石 | 作成日時:2021年7月24日 20時