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36話 ページ38

夏油くんが
あっという間に帰っていくのを見送って。

「っ……」

クラりと歪んだ視界を、
何とか目をつぶって耐えた。

ふざけんななんなんだあの野郎。
まず思考回路がやばいし、
それを実行するところもやばいし、
それを包み隠さずに言っちゃうところもやばいし。

私の医師関係なく上層部の命令破っちゃったし、
というか五条さんに繋いでた?!
私、私、何言った……???

「重い」

とか言われたらどうしよう。
迷わず殴り捨てる自信しかない。
あの人の場合余裕で言いそう……

あいつは少し感謝するべきなんだよ!
こんなにいい分家を持って!!!

もう現実逃避でいいやと私は
自分の普段の態度を棚に上げて
五条さんを貶しまくることにした。

元はと言えばあの若白髪……






______________________________________

「っふ、……ぅ」

とりあえず夏油死ね。

時間感覚がわからなかったけど、
どうやら世界は夜だったようで。

しかも駅から馬鹿みたいに遠いし、
スマホがないからタクシーも呼べない。

だるい身体を押して山をおり、
どうにかこうにか最寄駅に着いたのに、
そういえば財布もない。

「まじ、殺す……」

一生恨む……許さん……

夏油くんの手前強がった
(バレてたてか見逃してくれた
もしかしていいひと???)
けど、体の方はとうに限界だ。

呪霊は追い出して、
心臓の痛みは引いたけれど、
なんて言うの?衰弱?
あぁそうそれぞれが激しい。多分。

昔馬鹿みたいに血を流した時みたいに
視界はチカチカ光ってるし、
耳は水の中にいるみたい。
どうせ酷い顔してるんだろうなぁ。

まぁ誰もいないからいいけど。

スマホもサイフもないと言うことは、
つまりカバンもないというわけで。
となると当然家の鍵もないわけで。

仕方なく家を通り越して高専の方まで歩かなきゃ。

助けてもらえ?
助けてもらおうにも手段ないし!!!


_____________________________________

どのくらい経ったのかなぁ。

既に朝日は登ってて、
なんかもう足の感覚もない。

目の前には懐かしの
懐かしって言っても昨日来たけど
高専。

「つ、いた……」

「催馬楽!!!」

珍しく焦った声の若白髪の声を聞いて、
私はそのまま倒れ込んだ。

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ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます!!とても励みになります!これからも是非ともよろしくお願い致します! (2020年5月25日 16時) (レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ好きです!!全てが好きです!!更新頑張れぇぇぇぇぇ!!!!! (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よく骨を折る田中 | 作成日時:2020年5月23日 18時

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