24話 ページ26
あの日から。
なんか真希ちゃんに懐かれている。
否、正確には翌日、
関わるのを躊躇った雰囲気の真希ちゃんに、
「どうしたの？」と声をかけてからか。
「A先生手合わせ！！」
「無理。」
「A先生！！」
「いや」
「A！」
「おい。」
「助けて硝子〜」
「知らん」
「……なんか怒ってる？？」
「勝手に出ていって勝手に帰ってきて、
今までなんの音沙汰もなかったことなんか
別に怒ってない。」
「…………………………」
怒ってるじゃん。
私はそう言いたい気持ちを押さえ込んで、
「ごめん」
と謝った。
何を隠そう病院系が苦手なのである。
匂いが無理。
「困った時だけ来るのは
都合がいいと思わないか？」
「だって五条さんに追われて……」
「人を言い訳にできるほど偉くなったのか？」
「………………硝子〜」
ほんとにごめんって、
と泣きつけば諦めたように硝子はクスリと笑う。
「で、どこに行ってたの？」
「IT企業でバリバリ働いてた」
「嘘」
「ホントだって惜しまれたんだからね！！」
どやっ、と言えば、
じゃあなんで帰ってきた？と聞かれる。
……おっしゃる通り……。
「五条が催馬楽はなんにも出来なくて
ノコノコ帰ってきたっていいふらして行った」
「あいつ……」
ホントにむかつく。
……あんたのためだと伝えられないだけで
とてつもなく貴様のためなんだぞ五条悟……！！
「まぁそう言うなよ、
あいつも帰ってきてくれて嬉しいんだよ」
「どこが？」
頭引っ掴まれるわ、
ときめきの欠けらも無い無理やりな壁ドンに、
報連相すら出来ない仕事っぷりと来たら……
「あいつなりに喜んでるんだよ、
今度嬉しい？って聞いてみろ」
「殺させる未来しか見えないんだけど？」
今度菓子折りな。
とこの前私が五条さんに行ったようなことを言って、
硝子は仕事に行った。
五条さんが、喜んでる……？？？
百歩譲ってそうだとしよう。
あの人は好きな子を散々いじめといて
放課後その子のリコーダーを吹く
ドクズみたいな感じの方なの？
嬉しいなら嬉しいと言いやがれ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 392人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます！！とても励みになります！これからも是非ともよろしくお願い致します！ (2020年5月25日 16時) (
レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
新(プロフ) - めっちゃ好きです！！全てが好きです！！更新頑張れぇぇぇぇぇ！！！！！ (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よく骨を折る田中 | 作成日時：2020年5月23日 18時
