最凶吸血鬼達と忘れ去られた王【アルネの事件簿】 (ページ2)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:9,861 hit

section2　アルネside ページ2

目を覚ますと見慣れない景色があった。

ここは俺の屋敷ではない。ではここはどこだ？

屋敷から遠いのであれば、ナハツェーラーの声が聞こえるはずだが……。聞こえないということは屋敷から近いということか？

起き上がり、辺りを見渡す。どうやらここはどこかの一室らしい。ドアを開けると大量の血痕が残っていた。

アルネ｢これは……｣

ここで何が起きていたんだ？血痕が残っているということは、殺人が起きていたということに変わりないだろう。

ドアの前には小さなクマのぬいぐるみが座っている。試しにそいつを持つと動き始めた。

クマ｢ついテキテ｣

ぬいぐるみが喋ると、俺の手から離れて廊下を進み始めた。

疑いながらもついていくことにした。

クマ｢ココでナまえのカクニんをすル｣

アルネ｢名前の確認だと？｣

クマ｢なまえヲどウぞ｣

アルネ｢………アルネ･ノインテーターだ｣

クマ｢アルネ･ノインテーター、ナかにハイッて｣

ぬいぐるみが指す方を見ると一つのドアがあった。ここに入れと言うのか？

クマ｢コノサキニ、ぬしがイる｣

そう言われ、仕方なくドアを開けた。

が、そこにあったのは………

多くの殺人器具だった。