episode40 ページ41
_レイチェルside_
私が相手に色々質問をすると、相手は淡々と質問を返してきた。
だから私は側にあった銃を拾う。お兄ちゃんはその場に立ち尽くして銃を取ろうともしない。
ザックが近づいてきて、私の前に立つ。そうすると、エディがその間に入ってきた。
レイ「エディ…?」
エディ「レイチェルを殺すのは今じゃない!ここを出てからって言ってたじゃないか!」
ザック「俺は殺すのを我慢できねぇんだよ」
エディ「そんなこと知ってるよ!!本当は僕だってレイチェルを綺麗に殺してあげたいんだよ!!でも、僕はレイチェルを殺すのを諦めたんだ!!ここから出て、レイチェルが死んだそのとき、綺麗なお墓を建ててあげるって約束したんだ!!」
エディの言葉に銃を持つ手の震えが収まった。
レイ「……エディ、大丈夫だよ」
エディ「レイチェル…?」
レイ「私は、ザックを撃たない。……これは私の意志。
ザックに殺されるのはいい。でも……あの女
あの女の、思い通りになんかさせたくない、動きたくない
だって、私もザックも、エディもお兄ちゃんも、全員……道具じゃない
……殺すのも、殺されるのも……私達の意志だよ」
私がそう言うと、ザックは大声で笑った後、私に笑えと言った。
だから、私は今できる笑顔をザックに向けた。
ザック「……へたくそ。ほんと、目が死んでんだよお前は
でもな。それが本物になったら__最高だ」
ザックはそう言うと、私から離れた。
ザック「……そのお前を殺す想像しただけで、俺は誰よりもいい顔になれるぜ?
自分で自分を、やっちまえるくらいにはなぁ!?」
その瞬間、目の前のザックは自分のお腹に鎌を刺した。
レイ・エディ「「……ザック……!!!」」
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わんわん(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます!無理せず更新頑張ってくださいね (2020年5月6日 22時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅鵺 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2019年5月15日 17時