case.52 ページ5
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可愛い一年二人の姿に癒されていると、先程の悠仁の大声を聞き付けた真希達が走ってやってきた。
「A!!」
『うっ』
走ってきた勢いをそのままに真希が抱き着いてきて、流石によろける。「ハァッ」と謎の掛け声を出しながら、真希のすぐ後に滑り込んだパンダが両腕を私の背中に突き出していた。
多分倒れないようにしてくれたんだろう、でも両側とも勢い強くて私潰れてるんだけど。
「高菜...?」
『棘助けて』
私のヘルプを聞いた棘が、私をきつく抱きすくめている真希と背中を押すパンダを見比べる。
真希の方が怖いと判断したのだろう、恐る恐るパンダの方へ手を伸ばしてきていたがその手は触れる前に止まった。
「とりゃーっ!」と言いながら悠仁がパンダの両腕を叩き落としたのだ。怖。
「......」
「あれ、ダメだった?」
きょとんとしてるけど、君今棘の勇気を物理的にぶったぎったよ。
伸ばした手の行方が分からなくなって唖然としている棘を可哀想に思いつつ、少しずつ加えられた力で反ってしまっている背中に冷や汗をかいた。
『(私腰折られるのかな)』
この場で私の腰がやばいと認識出来ているのは恵だけのようで、真っ青な顔をして慌てている。
「禪院先輩、Aさんの腰が折れます...!!」
自分が危険だと分かりつつも無理矢理引き剥がしてくれた恵に心からの感謝を送った。ほんとにありがとう。
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USA(プロフ) - 雨さん» 読んでくださってありがとうございます!! (3月10日 20時) (レス) @page25 id: ef85a256d4 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - どタイプなお話見つけためっちゃ好きです!!!!! (9月4日 10時) (レス) @page24 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
USA(プロフ) - りむさん» もちろんもちろん!!責任取らせて頂きます(訳:これからもちゃんと書いていきます)!供給過多で昇天させてみせます(笑) (2022年7月30日 18時) (レス) id: e573a41bd7 (このIDを非表示/違反報告)
りむ - USAさん» いえいえこちらこそ!自分も書いてみようか悩んだ事もあるんですが、文才皆無なものでして……笑 面白いし可愛いしで供給過多で昇天してしまいそうです…。責任、取ってくださいね(訳:これからの話も楽しみにしています)! (2022年7月30日 14時) (レス) @page6 id: 34634b3aa6 (このIDを非表示/違反報告)
USA(プロフ) - りむさん» 可愛さ表現出来てましたか!?!?良かったです......。こちらこそ読んでくださってありがとうございます〜! (2022年7月30日 0時) (レス) id: e573a41bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:USA | 作成日時:2022年7月25日 18時