呪霊溢れる米花町でぶりっこが特級に憑かれ過ぎている件【呪術廻戦×名探偵コナン】

case.68 ページ21

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『ちゃっと着替えてくる』
「おー......あ、ストップ！！」



自分の部屋に向かおうとすると、一度見送りかけた快斗が引き留めてくる。
理由が見当もつかなくて、振り返ってじっと待った。


「服、オレが選んでもいー？」
『えっ？いいけど...(悟、変なの買って入れてないよね)』



一抹の不安を抱えながら部屋を案内する。無駄に広いウォークインクローゼットを見せれば、快斗は小さく声を洩らしそしてずらっと並ぶ服達の前で頭を悩ませ始めた。


『決まったら呼んで』



背中に「了解」という返事を受けながらクローゼットを出て、ベッド横の机に向き合う。後ろは壁にしてあるため覗かれる心配はあまりない。


愛用しているブルーライトカットの眼鏡を掛け、パソコンを開いて報告書を打ち始めた。
とはいっても目標の特級は祓えていないから大したものではないけれど。

Enterキーを押して提出したところで、私を呼ぶ声が聞こえた。



「選び終わったぜ！楽しいなこのクローゼット、めっちゃある」
『ありがとう。そ？入れたの買ってくれた知り合いだから何が入ってるかいまいち把握してないんだよね』


『まだ引っ越してきて３日』と言えば驚いた顔をされた。
ちなみに親と兄はいません。そのまんまこの世界に来た感じなのだ。お金と中学時代の家(売り払った)、あとこの世界にいるっていうことだけ与えられたイメージ。


「すげぇな......ほい。絶対似合うぜこれ」
『ん。とりま着てくんね』



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