呪霊溢れる米花町でぶりっこが特級に憑かれ過ぎている件【呪術廻戦×名探偵コナン】

case.61 ページ14

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「ほら、ここ」


そういって指差された先を見ると、人のいない公園があった。テーブルと長椅子があって、『ありがとう』と言いながら荷物を持つその手を掴んで上に置かせる。


袋の中に手を入れてアイスバーを２つ引き抜いた。



『どーぞ。こんなのしか無いけど......お腹空いてたんでしょ？』
「バレてたのかよ......オメーが買ったやつだろ？オレが貰う訳には......」


「お、いいのか！？さんきゅ！」くらい言ってきそうだなと思っていただけに、遠慮の態度に驚く。
遠慮が美徳なのが、その上染み付いているのが日本人なんだけども。



『いーって。どっかの勝手に家に入ってくる誰かさんを黙らせる為に買っただけだし、無くて困る訳じゃないからね』


無理矢理手に押し付けて持たせ、自分はもう一つを開けて口に含んだ。冷たい。
アイス食べると歯が冷たくなりすぎてキツいの私だけ？？


「それ不法侵入者じゃねーかよ。んまぁありがたく頂くな」


時折「冷たい」と二人で騒ぎながら食べ進めた。
でもやはり所詮はアイスであって、お腹は膨らんでいない。思わず小さく『後でポアロ行こう』と呟いた。



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(オレも行きたかったけどあのキッドキラーがいるところは御免だな)
(へー、そうなんだ)

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