聖smiley学園での生徒会活動記録【3】 (ページ1)

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【12月の生徒会活動記録】 ※舞台はクリスマス時期

―――――――卒業まで残り3か月

もう12月か、寒い。
ひと月前にした文化祭がだいぶ昔のことのように思えてくる。

もうこたつが必須となった我が家では
男子高校生がぎゅうぎゅうになってこたつを争奪している。

(いつ見ても飽きないなぁ…ｗ)

私はこたつ争奪戦の乱戦に巻き込まれるのは勘弁なので
ひとりストーブの前を占領する。

A「ストーブも十分あったかいんだけどなぁ…」

ストーブが暖かいとはいえ真冬。
かじかんだ手はなかなか温まらない。

A「ずっと前向いてると顔痛いし背中向けたら手めっちゃ冷えるし…やっぱ寒い…」

ちらっとこたつの方を見ると

市「おーいA」
突然市形くんに名前を呼ばれた

A「…なに」

すると市形くんは半ば強引に私の腕を引っ張り
自分が座っていたところに私を座らせると

市「ちょっとコンビニ行ってくっからそれまでそこ座っとけよ」

コンビニから帰るまでかい…

A「じゃあなるべく遅く帰ってきてね」
なんてかわいくない返事をして市形くんを見送る

やっぱり、こたつは暖かい

(天国だ…)

そう思ったのも束の間。
さっき出て行ったばかりだと思っていた市形くんは
もう帰ってきてしまった

(私の極楽天国も一瞬だったな…)

市「おら、どけどけ、あーさみー…」

再びストーブ地獄に戻った私が冷える手を擦ってると
市形くんは何か投げつけてきた

A「もぉ～…なんなの今日、みんな冷たくない…？」
そう言いながら投げつけられたものを見ると

カイロ

市「極寒のなか買ってきてやったんだからな！！！！感謝しろよ！！！！」

不器用な彼の優しさに心はすごく温まった。
まだ体は冷たいけど…

A「…はいはい、ありがとね」

クリスマス時期だっていうのに
ずいぶん色気のないプレゼントだ

ほんと。