ちょい戦闘狂なしんしゅポケモンが某ハリモグラに成り代わりました

エッグマン基地　総攻撃！3 ページ36

『うっそだろ、これで少し焦げただけ！？』


そうしている間に、起動させてしまった時限爆弾の時間はどんどん進んでいく。爆発するまで10分もない。


トパーズ「か、解除できない！？」


トパーズの問いに特殊部隊の１人が首を横に振った。もう時限爆弾を止める手立てはない。
　絶望的なこの状況にトパーズは座り込んでしまった。


トパーズ「そ、そんな....」


『最後まで諦めるな！』


ルージュ「そうね、諦めたら負けね」


ルージュは得意のキックで、ナックルズはかくとうタイプの技で扉を壊そうと試みる。
　きっとダメージが蓄積すれば壊れるはずだと希望を捨てずに扉にダメージを与える。


『(最悪は《まもる》で全員...いやでもあの数の時限爆弾が爆発した爆風に耐えられるか...？)』


ナックルズは扉を破壊出来なかった場合の策を考えながら《インファイト》《ばくれつパンチ》といった技を繰り出す。
　爆発まで残る時間は5分...


トパーズ「もうダメ...」


『絶対諦めるかぁ！！もう一回《らいめいげり》！！』


また鈍い音と共に火花が散る。今度はさっきよりかは扉を破壊できたが、それでもやっと２層目が壊れただけでまだ３層目がある。


しかしその時、突然なにか強い振動が動力室に伝わってくる。


トパーズ「な、何が起こってるの！？」


ルージュ「多分、ソニック！」


『えっ！？ソニック居るのか！？ならとっとと出て勝負してもらわないと...なッ！！！』


渾身の一撃を浴びせると、ついに扉に小さい穴が空いた。


『やったぜ！』


ルージュ「危ない！」


何かに気付いたルージュは慌ててナックルズに覆い被さり、伏せさせる。
　すると小さい穴を通って黄金色の光が突入してきた。


どうやらそれはカオスエメラルドの力でパワーアップしたソニックのようだ。
　ソニックは再び動力室の天井を突き抜けて出ていく。


『ソニック...！おい！さっさと退けよズバット(※)！』


※「ズバット」とはナックルズがルージュに付けたあだ名である


ルージュ「何ですって！？アンタ助けてもらっといて礼くらい言えないわけ！？」


『助けてくれてありがとう！！』


ルージュ「いい返事ね！あとアタシはルージュよ！！」


トパーズ「何してんの2人とも！逃げるわよ！」


言い争う2人を急かし、トパーズたち特殊部隊も脱出する。


やがてタイムミリットが過ぎた時限爆弾は爆発を引き起こす。その頃にはトパーズたちは外まで逃げていた。

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