ちょい戦闘狂なしんしゅポケモンが某ハリモグラに成り代わりました

エッグマン基地　総攻撃！2 ページ35

ルージュ「動力室を壊して基地の機能を停止させるの」


『へぇ、無茶な考えだな。生きて帰れるかもわからないのに』


それは同意見らしく、ルージュも肩をすくめる。


トパーズ「それは覚悟のうえ！」


『そうか。なら俺も同行していいか？エッグマンの基地を壊すのとか楽しそうだし』


ルージュ「まあ、相変わらず戦闘バカだこと」


『ん？なんか言ったか？』


ルージュ「いえ、なーんにも。ウフフ！」





▽ ▽ ▽ ▽





動力室に無事侵入したトパーズ達は、動力室の各場所に爆発を設置していた。


「時限爆弾セット完了しました」


トパーズ「了解！終了よ、ルージュ...あら？どこ？」


先程まで居たはずのルージュの姿がない。


『上にいるぞ？』


トパーズ「何やってるのかしら？」


『さぁね』


上で何かを探しているルージュ。実は動力室の上の階はカオスエメラルドが保管されている場所だったのだ。
　もちろんその事を知っているのはルージュだけ。宝石好きの彼女の事だ、動力室を破壊する前に持ち帰ろうとしたのだろう。


ルージュ「あーあ。やっぱし場所移されてたか」


しかし残念な事にそこにカオスエメラルドはなかった。恐らく別の場所に移されたのだろう、ルージュは残念そう呟いていた。


トパーズ「ルージュ！」


ルージュ「なにー？」


トパーズ「何してんのー？退却よ！」


ルージュ「勝手に退却したら？」


しかしルージュはカオスエメラルドを諦めきれないようだ。なんてったって今は自分の求める最高の宝石を手に入れるチャンスなのだから...


トパーズ「アンタねぇ！」


ルージュ「だってアタシはまだ仕事残ってるし」


ルージュの都合で退却が遅れる特殊部隊とナックルズ。
　その様子を司令室を任されているデコーとボコーに見られているとも知らないで...


そうこうしているうちに動力室の扉が厳重に閉まる。


ルージュ「あらら...」


トパーズ「な....どうしたのこれ！？」


ルージュ「閉まっちゃった。こりゃ分厚いわ」


扉を破壊しようとキックをするが、ヘコむ何処かキズ一つ付かないくらいに硬く頑丈な扉。


ルージュ「かったぁ〜い！」


『俺に任せろ！ちょっと下がってろよ』


トパーズ達は言われた通り少し後ろに下がる。


『《らいめいげり》』


そう呟くと、体がオーラに包まれバチバチと電撃が走り扉目掛けて飛び蹴りをする。
　鈍い音と共に扉から火花が散る。だがしかし、少し焦げただけで扉が壊れることはなかった。

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