ちょい戦闘狂なしんしゅポケモンが某ハリモグラに成り代わりました

激闘！ソニック野球軍9 ページ30

デコー「ボール！フォアボール！」


チーズ「チャオー！チャオ🎵チャオ🎵チャオ🎵」


バットを一度も振ることなく一塁へ進むチーズ。


エッグマン「バカモーン！！役に立たないなーもう！」


チーズにしてやられたエッグマンはキャッチャーロボに怒鳴り声をあけだ。
　次のバッターはクリームだが、彼女がベンチから出る前にチャックが何か耳打ちしていた。


チャック「分かったな？頑張ってこい！」


クリーム「はいデス！」


幼く可愛らしいクリームにはあまり似合わない野球バット。しかしカオスエメラルドのためにも頑張ってもらうしかない。


デコー「プレー！」


審判の合図に容赦なく振りかぶったピッチャーロボ。ところがクリームの言葉に動きを止めた。


クリーム「ピッチャーロボサン！ワタシ、ワタシ本当はずっと前からピッチャーロボサンが...」


E-21「ピ、ピキ？」


クリームの言葉を最後まで聞きたくて、ロボながら赤面させるピッチャーロボは投げないまま動きを止める。


クリーム「ピッチャーロボサンが...！」


クリーム「す..き...」


E-21「ピッ、ピッ、ピーーー！」


急な愛の告白にピッチャーロボは顔を真っ赤にさせてボールを落とした。


デコー「ボール！アホらしかねフォアボール！！」


クリーム「わーいデス〜！」


一塁へ進むクリーム。またしてもピッチャーロボにエッグマンが怒鳴り声をあけだ。


エッグマン「何をやってんだお前は！」


『へー、クリームって《メロメロ》使えるのか...』ﾎﾞｿｯ


続いてのバッターはナックルズ。


『おりゃ！！』


投げられたボールを空高く打ち返し、またホームランをとったナックルズ。もしかしたら全打席ホームランをしてしまうかもしれない。
　ちなみに今回は《かいりき》の技を使ったようだ。


チャック「やったぁ！二打席連続だ！」


エミー「これで同点よ！」


勝機が見えてきたと安心するクリス。ところが、視界に入ってきたのは自分のチームでも相手チームでもない人達だった。


クリス「あ！みんな見て！」


いつの間にか観客席には多くの人が集まっていた。おそらくあのニュースを観た人々が集まって来ているのだろう。
　ポップコーンやホットドッグにコーラを片手に観戦する人や、ホームランボールを求めてグローブをはめた子供もいる。


チャック「これは」


アルフレッド「一体、どうなっとるんだ？」


この試合がテレビ中継されている事を彼らは知らない。
　その間にもソニックがバットで球を打ち返し、音速で一塁へと向かった。

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