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雅｢でもAが帰ってきてくれてお父さんも嬉しかっただろうね｣
｢…うーん、そうだといいけど｣
雅｢絶対嬉しいよ、家族で久しぶりにゆっくり出来てよかったね｣
｢…うん｣
ニコニコ、あまりにも嬉しそうに言うもんだから
素直によかったとか嬉しいとか、感情を出さずに色んなことをモヤモヤ考えて悩んでた自分がすごく情けなく思えて
同じように笑顔を返すだけで精一杯だった。
いい意味でハッキリしていて
何時だって物事を曲解せず自分の気持ちに正直で居られる雅紀は
本当に私とは正反対の性格だって
何年一緒にいても
そう思う。
だからこそこんなに長い間付き合ってこれたのかもしれないけど。
雅紀はこんな後ろ向きな私を見てどう思うんだろうって
ほんとに時々、
不安になるの。
ちっぽけなことですぐうじうじしてしまう私を知られたら呆れられてしまうんじゃないかって
一緒にいる時間が長くなればなるほど
いつまでも成長しない自分が顕になっていく気がして
怖くなるんだ。
.
雅｢…A？｣
｢ん？｣
雅｢お風呂、行っておいで｣
｢…うん｣
優しい声と表情に促され
立ち上がってお風呂場に向かおうとした時。
雅｢…あ｣
.
背中からそう聞こえて
気付いたら
後ろに引かれた手に身を任せるように倒れ込んで
雅紀の膝の上に座らされていた。
｢わ、｣
雅｢俺寝ちゃうかもしれないからその前にっ｣
｢…、ﾋｬ//｣
雅｢ふふ、2週間も会えなかったからその分｣
｢…くすぐったいよ…//｣
柔らかい温もりが首筋に触れて
まだ少し湿ってるふわふわな毛が頬を擽った。
思わず身体を捩らすと
耳許に
雅｢…A｣
って
いつもより低い、大人びた声。
それに返事をするように少し後ろを振り向くとそのまま
唇に温度が伝った。
.
｢…、//｣
雅｢ふふ、かわいい｣
.
そう言って頭を撫でてくれる手はいつもとびっきり優しくて。
それが嬉しくて。
愛しくて。
普段中々自分からそんなことしないのに
心に突き動かされるように
雅紀の唇に自分のソレを重ねていた。
驚いて目をまん丸にして
そしてすぐ、嬉しそうに笑うの。
それが何に突き動かされていたかなんて考えもせずに
この時の私はただ
目の前の幸せに甘えていた。
.
続く (更新停止中)
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和(プロフ) - (名前りんさん» りんｻﾝ、コメントありがとうございます！(*´ω`*)うわぁ、前作から…嬉しいです。有難いです。(´；ω；`)こちらも、前作に負けないくらい切なくするつもりなので(笑)、引き続き楽しんで頂けると嬉しいです！更新頑張ります(^^) (2020年4月24日 19時) (
レス) id: 1efda7f877 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - ひろこさん» ひろこさん、コメントありがとうございます(^^)わーい、めちゃくちゃ嬉しいです！甘酸っぱい青春…私も大好物です(笑)そんな青春を思い出して貰えるようなお話にしたいと思うので、また是非よろしくお願いします(*´ω`*人) (2020年4月24日 19時) (レス) id: 1efda7f877 (このIDを非表示/違反報告)
(名前りん(プロフ) - 新作も前作に引き続き大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年3月31日 17時) (レス) id: c02e8af171 (このIDを非表示/違反報告)
ひろこ(プロフ) - この甘酸っぱい感じ。大好物です！和さんの作品、大好き！ (2020年3月28日 8時) (レス) id: 7819f221c3 (このIDを非表示/違反報告)
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