二十九品目 挨拶/ut.side ページ29
温かい味噌汁をすする。
今日の朝食、食堂に揃うことが出来たのは僕含めた四人。
コネシマ、シャオロン、オスマン。
他の人は何かしらの用事があるのであろう。
食堂は必ず来るとは決まっていない。
今日は和食だ。
げどちゃんが食べたがっていたな。なんでも、母国の食べ物だからだとか。
お米に豆腐の味噌汁、焼き鮭。
みんな箸を進めて、少し喋りながら食べている。
勿論、僕もその中の一人だ。
茶碗を持った瞬間、食堂の扉が開いた。
「よっ」
「げ、ゾム。」
「おい、げってなんやシャオロン。」
まぁゾムが来たら食害されるのではないかと思うからな。
普段なら、後ろから大量の料理が出てくるはずなのだが、今日は違った。
「あ、A〜！」
「おはようございます、オスマンさん。」
Aくんがいた。トルコ帽を揺らして手を振るマンちゃんに、コック帽を揺らして返事をしている。
「んでゾム、Aくん連れて何しに来てん？食害はすんなよ？」
「食害なんてせえへんわ。」
僕の問いに食害はしないと答えるゾム。
珍しい。なら、どうしてなおさらここに？
「Aをみんなに紹介しようと思て来てんねんけど…なんや、みんな知り合いやんな。」
「待て待て待て。俺知らんぞ！」
ゾムの言葉にシャオちゃんが反応する。
そうか、シャオちゃん以外みんな知ってるのか。
すると、Aくんがシャオちゃんの前に立ち、帽子を取って深々と頭を下げた。
「俺はAと申します。
ゾムさん専属シェフ兼、この度料理長をやらせていただいております。」
…と、なんとも真面目な挨拶をし、たどたどしいシャオちゃんは「お、おう…」と言っている。
…待て、良く考えたら
「僕、Aくんが料理長っての初耳なんやけど！？」
「俺もや！」
「俺も〜！」
.
3/24.
修正/ひとらんらん→げどちゃん
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涼太(プロフ) - やっぱ男主小説は面白い…更新頑張ってください！楽しみにしてます (2020年4月6日 13時) (
レス) id: 4e9abf42e1 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 完結ですか、、、てか男主ってやっぱりいいですね (2020年3月10日 10時) (レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
桜狼■坂田家(プロフ) - これは完結なんですか？続きがあるのであれば楽しみにしています！ (2019年7月21日 18時) (レス) id: 4178eea38c (このIDを非表示/違反報告)
月(狐) - 完結おめでとうございます！次の作品も期待しておりますので、頑張ってください！ (2019年6月18日 20時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
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