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『うん、ごめんね。明日の朝には帰れると思う。
……大丈夫だよ、うん、じゃあね。』




悟に今日は帰れなくなった事を伝えて、急遽予約したホテルに彼女と泊まる。




『…田中さんは連絡しなくて大丈夫なの?』


「私一人暮らしなんで大丈夫です!家に待ってる人もいないし!Aさんが羨ましい〜!」




高専生も若いけど、彼女も若くてフレッシュ。

愛嬌もあっていい子なんだけどなぁ。




『…さっきの墓地で呪物見つけたの。一応術式で結界張ってるから呪霊は呼び寄せられないと思う。』


「…わかりました!」




何かあれば声かけてほしいと伝える。


それからシャワーを浴びて明日の飛行機を予約した。




「…五条さんの事どうやって落としたんですか?」


『どうやってって言われても…、同級生だったし付き合いとしては長いからなぁ…。』




知り合ってからは長いけど空白の時間の方が長い。…って事は内緒。




「……Aさんいいな〜、五条さんや夏油さんとも仲良くて。羨ましいです。

私には術式もないし見えるだけで役にも立たないし。」


『そんな事ないよ、田中さんいなければ私達なんて何もできないんだし。いつもありがとうね。』


「……そろそろ寝ましょうか、明日も早いので!おやすみなさい!」




電気を消して、それぞれベッドへ入った。











『なに、』




何者かが呪物に張った結界に触れた。

その気配で目が覚めた。部屋にはもちろん彼女しかいないわけで。




『…どうしたの、田中さん。』


「あれ、やっぱり起きちゃいました?…厄介な術式ですね。」


『それ、置きなさい。』




彼女の手には呪具。そしてさっき回収した呪物。


どこから呪具を持ってきたのかは不明。




「…高専には感謝してますよ。こんな私を拾ってくれたので。でももっと身元調査するべきだとは思うけど。」




そう笑う彼女はベランダの鍵を開けて、外へ出た。

ベランダには「遅い」と言い彼女の手を引く男が立っていた。




『…アンタ誰。』


「あれ、殺してないの?何してんだよ。」


「……いいの、早く行こう。」




呪霊に乗ってベランダを降りる2人を追いかける。

空中戦は無理だ、ただ自分の結界の上を走る事しかできない。




「あいつ着いてくるし殺しとけよ。」


「…殺せなかったの。」


「…じゃあ代わりにやるわ。」




そういうと2人を乗せた呪霊は私に向かって攻撃してきた。





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くまこ(プロフ) - riyaさん» ありがとうございます(;o;)先程番外編公開しました! (2021年8月21日 9時) (レス) id: aae8dbd6e7 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 良かったです。番外編楽しみに待ってます。素敵な物語を読めて感謝 (2021年8月21日 9時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます! (2021年8月18日 0時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 次も、楽しみにしてます (2021年8月17日 12時) (レス) id: 104e5b7174 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くまこ | 作成日時:2021年8月10日 20時

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