・ ページ15
・
『うん、ごめんね。明日の朝には帰れると思う。
……大丈夫だよ、うん、じゃあね。』
悟に今日は帰れなくなった事を伝えて、急遽予約したホテルに彼女と泊まる。
『…田中さんは連絡しなくて大丈夫なの?』
「私一人暮らしなんで大丈夫です!家に待ってる人もいないし!Aさんが羨ましい〜!」
高専生も若いけど、彼女も若くてフレッシュ。
愛嬌もあっていい子なんだけどなぁ。
『…さっきの墓地で呪物見つけたの。一応術式で結界張ってるから呪霊は呼び寄せられないと思う。』
「…わかりました!」
何かあれば声かけてほしいと伝える。
それからシャワーを浴びて明日の飛行機を予約した。
「…五条さんの事どうやって落としたんですか?」
『どうやってって言われても…、同級生だったし付き合いとしては長いからなぁ…。』
知り合ってからは長いけど空白の時間の方が長い。…って事は内緒。
「……Aさんいいな〜、五条さんや夏油さんとも仲良くて。羨ましいです。
私には術式もないし見えるだけで役にも立たないし。」
『そんな事ないよ、田中さんいなければ私達なんて何もできないんだし。いつもありがとうね。』
「……そろそろ寝ましょうか、明日も早いので!おやすみなさい!」
電気を消して、それぞれベッドへ入った。
・
『なに、』
何者かが呪物に張った結界に触れた。
その気配で目が覚めた。部屋にはもちろん彼女しかいないわけで。
『…どうしたの、田中さん。』
「あれ、やっぱり起きちゃいました?…厄介な術式ですね。」
『それ、置きなさい。』
彼女の手には呪具。そしてさっき回収した呪物。
どこから呪具を持ってきたのかは不明。
「…高専には感謝してますよ。こんな私を拾ってくれたので。でももっと身元調査するべきだとは思うけど。」
そう笑う彼女はベランダの鍵を開けて、外へ出た。
ベランダには「遅い」と言い彼女の手を引く男が立っていた。
『…アンタ誰。』
「あれ、殺してないの?何してんだよ。」
「……いいの、早く行こう。」
呪霊に乗ってベランダを降りる2人を追いかける。
空中戦は無理だ、ただ自分の結界の上を走る事しかできない。
「あいつ着いてくるし殺しとけよ。」
「…殺せなかったの。」
「…じゃあ代わりにやるわ。」
そういうと2人を乗せた呪霊は私に向かって攻撃してきた。
・
897人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くまこ(プロフ) - riyaさん» ありがとうございます(;o;)先程番外編公開しました! (2021年8月21日 9時) (レス) id: aae8dbd6e7 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 良かったです。番外編楽しみに待ってます。素敵な物語を読めて感謝 (2021年8月21日 9時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます! (2021年8月18日 0時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 次も、楽しみにしてます (2021年8月17日 12時) (レス) id: 104e5b7174 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くまこ | 作成日時:2021年8月10日 20時