《第二十二話》 ページ23
今頃、ハーツラビュルでは決闘かぁ。
Aは一人、学園長室で書類整理をしていた。
学園長に不規則に訪れるイヤイヤ期のせいで溜めに溜め込まれた書類を解放するためである。
ハッキリ申すと学園長に持ち込まれてくる書類の多くは学園長よりAが処理することが多い。
というかそっちの方が早い。
相変わらずオクタヴィネルは無茶を言ってくるなぁ、サバナクローの書類が見当たらないぞ?と確実に書類を終わらせていく。
だがそんな時間は突然終わりを告げる。
ペリッという音がAの頭の中に響いた。
その後大量のインクに体が包まれていく。
すぐにAはユウからの召喚だと悟った。
目を閉じ、インクに身を委ねる。
瞼越しに伝わる光が眩しい。うっすらとその瞳を開ける。そこでは……
「ボクは……ボクこそが!!! 絶対、絶対、正しいんだーーーーー!!!!」
「リドルーー!!」
「戦いだぁ!!戦いですよ!! Aさん!!!」
『はい?』
どっからツッコんでいいのか分かんねぇ光景が繰り広げられていた。
慌てる学園長とハーツラビュル生
見覚えのあるインクに包まれたリドル
バラの木が消え、代わりを降り注ぐトランプ
戦闘狂のような監督生
『はぁ……。 ユウさん、もうちょっと早めに呼んでくれても構いませんのに』
「見ただけで状況がわかったんですか!?」
『言葉足らずの説明に自覚があったなら改善してください』
「あはは……」
全くこの監督生は。Aは口角を少しあげる。
『許してあげるのは今回だけですからね』
「……!はい!!」
それだけ言うとAは後輩が足止めしてくれている戦場に単身で飛び込んだ。
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好好爺(プロフ) - 星詠みさん» コメントありがとうございます!!早速更新させていただきました!気づいたら亀更新してしまう作者なので度々教えてくれると助かります……! (9月28日 23時) (レス) id: eeb0faecb7 (このIDを非表示/違反報告)
星詠み(プロフ) - 続きいつでも待ってます‼︎ (9月28日 22時) (レス) @page17 id: 674129e800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:好好爺 | 作成日時:2023年9月19日 14時