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《第十八話》 ページ19

『みゃお』


Aはユウたちと別れた後、学校の見回りをしていた。


最近のマイブームは猫の姿で闊歩すること。



俗にいうシャム猫であるAは気品だけは人一倍。



そのため。


「さ、触っても良いでござるか?」

『フン』

「ヒッ! 高級猫缶……あ、あげるから……!!」

『みゃーお?』

「このネコチャンすっごい強か。でもそこが良い」


このような猫好き(パトロン)を従えていた。




彼の名前はイデア・シュラウド。


陰のオーラでムンムンの彼は普段の姿であったら絶対に逃げられる対象。


だからこそこうして猫として関われる時間をAは非常に大事にしていた。



「あ、そうだ今日はこんなの持ってきたんだけど……いる?」



イデアがゴソゴソと取り出したのはマタタビ。


その存在にAは一歩後ろに下がる。



戯れているといえど、一応今は業務時間。


根だけは生真面目なAはマタタビなんてとんでもないと思う。



マタタビとは猫にとって軽い麻痺症状を起こす存在。人間で言えば飲酒。




だからこそ一歩下がったのだが、その直後にはダッシュでマタタビに一直線。


やはり、本能には逆らえない。



「ぎゃんかわ。ちょ、一枚写真撮らして」

『ミ”ッ』

「さ、サーセン……」


天を仰ぐイデアにAはもし自分の正体を知ったらどうなるんだろうと思う。


あまりに可哀想なのでする義理もないが。


「それにしてもマタタビにハマりすぎじゃない?君」

『みゃぁぁあ……』


どのくらいの時間がたっただろうか。Aの脳がフワフワとしてきた。


なんとかここから脱出せねば。Aは本能で出ようとする。


「アレ、寝ちゃった?」


しかし結局本能には勝てず、眠ってしまった。





ここで思い出してほしいのが、Aの今の姿。


シャム猫の姿であるが全て魔法で構成されている。




本人の意識がなくなれば魔力の供給は止まり、姿は維持できなくなる。



姿が保てなくなれば、露わになるのは本来の姿。









後は言わずとも分かるだろう。

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作品ジャンル:ギャグ
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好好爺(プロフ) - 星詠みさん» コメントありがとうございます!!早速更新させていただきました!気づいたら亀更新してしまう作者なので度々教えてくれると助かります……! (9月28日 23時) (レス) id: eeb0faecb7 (このIDを非表示/違反報告)
星詠み(プロフ) - 続きいつでも待ってます‼︎ (9月28日 22時) (レス) @page17 id: 674129e800 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:好好爺 | 作成日時:2023年9月19日 14時

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