うるせえよ糞ヤクザ【ヒプマイ】【碧棺左馬刻】

4 ページ6

・




『すんません遅くなりました！』


「んも〜今月で何回目？遅刻はメッ、だよ？」


店に駆け込み頭を下げると、店長は�茲を膨らませ、指導するように飴をこちらに向ける。


『その歳でそれはキツいっす』


「時給下げんぞ？(ガチボイス)」


『すんませんした』


ピンク色の派手な髪に、カラフルな可愛い服。これでも成人男性らしいこの店長に土下座すると、「あっはは、A面白〜い」とスマホを向けられ無様な土下座姿を撮られてしまった死ねば良いのに。


飴村乱数、元元The Dirty Dawgのメンバー、現Fling Posseのリーダー。カラフルな服のデザインを沢山生み出し、ラップ界でもファッション界でも有名なこの男は私のバイト先の店長だ。


「今日は何で遅くなったの？」


『あ、聞いちゃいます？』


「いや別にどうでもいいけど」


『実はバイト来る途中に公園でパンイチの男に出会ったんですよ〜』


「え、それ大丈夫？」


『その人ギャンブルで有り金全部溶かしたらしくて。』


「………」


『んで今日うちに泊めてやることにしたんです』


『店長？聞いてます？？』


私が訳を話すと、店長は考えるような顔で黙り込んでしまった。


『てーんちょー』


「それって、」


『え？』


「それって青の長髪？」


『何で知ってるんですかエスパーっすか？』



どうやら店長はラップも出来るしデザインも出来るし超能力も出来るらしい。強い。


「いや、知り合い」


『え』


どうやら店長はあの変態パンイチ屑ギャンブラー(酷い)とおともだちらしい。エモい。








・

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す