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A「君の兄貴なんて知らない。
人違いじゃない？」
マ「…」
驚くほど自分は冷静だった。
まるで
その後は武道のお陰で別の話題になり、
チャリを停め、河川敷に降りてきた。
マ「オマエもついてこい
オレはオマエが気に入った 花垣武道」
これがもし漫画だったら、
きっと主人公は武道なんだろう と思う。
弱いけど心が強くて、いろんな人を救う。
何度折れても 何度だって立ち上がって、
そんな君を みんなが好きになる。
マ「…オマエが忘れても
兄貴もオレも忘れねぇよ
A」
A「…」
マ「これから創る不良の時代に
オマエも連れていきたい」
無理にじゃないとこ 好きだよ。
自分よりも なによりも仲間を思いやれる君が
わたしは好きだった。
今はそれが 少し辛い。
A「やだね そんな重いの
もっとフラットに生きていたいの」
くるり 踵を返して歩き出す。
その時代に きっとわたしは要らない。
それに、もうにどと あんな思いは御免だ。
ひっそりと平和に生きていければ それでいい。
なにかを手に入れたぶんだけ
君を忘れてしまう気がするから。
_________わたしとマイキーの兄貴・真一郎は、
ふたりとも弱いのに、
一緒に喧嘩ふっかけてはボロボロになって、
「コイツには手ぇ出すな!」って言い合ってた。
年は11コも離れてたけど、
自然と馬があった。
『オレ、オマエとこれからもずっとバカしてぇなあ』
『真一郎 オッサンみたい
あっオッサンか』
『な、なんだとぅ??!!』
『真一郎がおじいちゃんになっても
ヨボヨボになって骨が曲がっても
わたしが守る』
好きとか、愛してるとかじゃなくて。
ただただ純粋に大切なひとだった。
コイツだけは、幸せにしてやりたいと思った。
思っていたのに、
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