44 ページ46
―――オレを見捨ててくれ。
場地「殺さねーと止まんねーぞ オレは」
真っ直ぐに千冬の目を見つめる。
動揺。拒絶。悲愴。苦痛。
分かってる オマエにオレは殴れねぇ。
千冬「オレは…
オレは アンタを殴れねぇー」
千冬の手を振りほどき、稀咲の手下共を見上げる。
うざったい髪の毛を いつも通り結った。
さて、
場地「参番隊50人vs
「上等 上等」
場地圭介の戦いが始まる。
綺麗に脇に入った蹴り。
一虎の口から 一筋の血が流れる。
一虎「コイツの言う通りだ、オレはあの日、
自分であのバイク屋を探し 選んだ…
だれに言われたワケでもねー、自分の意思だ」
マ「…」
一虎の背中は どこか強い意志を秘めていて、
とても大きく感じられた。
一虎「オレは 信じてくれてたオマエらを裏切った。
許してくれだなんていえねぇ。
真一郎君のことも 一生背負って生きていく」
スッと頭を下げる一虎。
その顔は、どこか晴れ晴れしていて。
一虎「ありがとうな 場地
嬉しかった、ずっと一緒にいてくれて」
廃車の山を見れば、更に覆うのは大男50人の山。
そこに1人立つ 黒髪を
目が 合った。
場地「ンだよその言い方、
これからだってずっと一緒にいるワ!!
オマエがイヤがっても オレは曲げねーぞぉ!!!」
その笑顔が眩しくて 暖かくて、
つい目を逸らす。
ああ、なんだろう とても心地好い。
一虎「それと ありがとうな、楯山A…
オマエ オレたちのこと 東卍のこと、
全部守ろうとしてくれたんだろ」
背を向けたまま 話す一虎。
Aも 勿論身体は回復してきているが、
依然地面に仰向けになったまま聞く。
A「…してやられたな 武道」
分かってた。
きっと 未来に戻って全てを知った武道は、
全力でわたしを助けに来るだろうと。
みんなを救うのは
そんなのどうでも良かった、
何もしないで指を咥えてろなんて 真っ平御免で。
わたしはこんな方法でしか人を救えない、それでも
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
