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直人と握手をした時
一瞬俺は何かに
[ 我々とは似て非なる存在 ]
果てしなく続く 闇の世界。
体はもちろん 声もでない。
[ 花垣武道、貴様のその力はなんだ? ]
おれに問いかけるこの声は だれだ?
[ …クク 答えぬか まあそれもよい ]
[ 貴様のおかげで 我らは更に楽しめそうだ ]
わずか数秒の出来事だった。
おれは再び 時空の歪みに身を投げる。
―――ドクッ
目を開けると、真っ白な世界だった。
暖かい感触に体が包まれる。
武道(これは…銭湯!?)
マ「ばあ♡」
武道「マ マイキー君!?」
突然 お湯の中から現れる彼に驚けば、
シャンプーハットをしたドラケン君に怒られる。
そのまま湯船で喧嘩を始める2人が
なんだか嬉しくて。
こんな毎日がずっと続くといいなぁ…
マ「そろそろ上がるか!」
ド「行くぞ タケミっち」
……へ?どこに?
その後は三番隊隊長の任命式にて、
稀咲鉄太が就任。
おれは動悸が止まらなかった。
マイキー君を操り、
彼らの東卍を壊し、
ヒナを殺した張本人…!!
ド「黙れ!!
マイキーの決めた事だ 文句ある奴ぁ前に出ろ!!!」
湧き上がるブーイングを一瞬で鎮めるドラケン。
その様子を、わたしは遠目で見ていた。
マ「''
マ「新興勢力 バルハラは
メビウスなんかメじゃねぇほどデケェチームだ!!
''勝つために ねぇ…''
先刻
組織を大きくする。
それは確かに ''組織を守るため''には必要なことだ。
しかし、メリットだけではない。
組織は大きければ大きいほど
その結束力を問われる。
仲間の意見をただ否定するだけのその力で、
一体なにをする?
A(…佐野万次郎 何を生き急ぐ?)
夏風が頬を
星を飲み込んでしまいそうな群青色に、
わたしは背を向けた。
予感がした。
まだ物語は終わってすらいない そんな予感が。
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