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喧嘩賭博でボロボロになって、それでヒナを助けたいと思った。この人に、生きていて欲しいと願った。

(アイツは、…死んじゃダメだ…!!)




次の日、痛む身体を引きずって行けば、
朝イチでアッくんと会った。

そうだ。

8月までもう時間はない…急がないと。





武道「なぁ、楯山Aって知ってるか?」



敦「はよータケミチ、朝一番でそれかよ。
楯山Aって溝中番長のだろ?

知ってるも何も、お前の前の席じゃん」


武道「はぇ??!!」


敦「なんなら、今オマエ目の前にいるぞ」


武道「ひぇ??!!」


A「おー、はよー」


敦「はよー」


武道「は、はよ…?」




そのままスタスタと歩いていく楯山A。
見た感じ、普通の女の子だった。
超絶美少女でも、超絶コワモテでもない。

つか、俺たち挨拶できるくらいの仲なんだっけ?



敦「いや全く。だってお前、
女子とは緊張してはなせねーじゃん」


武道「心読んだ??!」


敦「ばーか、声に出てんだよ」




先をスタスタと歩いていくアッくん。
俺も急いでその後を追った。







昼休み、早速 彼女とのコンタクトに挑んだ。



武道「あっあの、楯山さん!!」


A「却下」


武道「はやっ??!!」


A「だってメンドクs…
武道が話しかけて来るなんてメズラシーじゃん」


武道「あっうん…


いや、なんていうか…」



待てよ、ここで「タイムリープしてますか?」なんて
言っちゃっていいのか?
そもそも間違ってたらアレだし、

せめて場所を…




A「…はぁ、わかったよ」


武道「え??!!」


A「放課後、溝口公園でいいか?
場所変えて話したいけど、ちっと用事あんだわ」


武道「あっうん」


A「じゃ」





そう言って机に突っ伏して寝始める楯山さん。
えっ、用事って寝ること???

でっでも、約束は取り付けたし、何とか…!!




あれ?








そういえば今日の放課後って、喧嘩賭博じゃ…??!

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作者名:!!! | 作者ホームページ:http:s//  
作成日時:2021年9月2日 23時

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