【菅原孝支】男前女子とおかん男子

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高校３年、やっと正セッターとして試合に出ることができると思っていた


でも、

入学と同時に天才セッターの後輩ができた


･･･

唇をかみしめて

俺はあいつを見つめた


コート上の王様と呼ばれた後輩は

俺なんかとは違う天才で


差を感じた＿＿＿＿


生まれつきの天才との差を


埋められない差はどうすればいいのか


「孝支」

久々に彼女と帰ることになった日

彼女は心配そうに俺の顔を覗き込んだ


「なんか疲れてる？」

そう聞かれ俺は彼女に微笑む

「そんなことないよ」

ほんとは悩んでるのに


心配をかけるのが嫌で


天才の彼女に打ち明けることができなくて


「孝支は嘘が下手くそ」

俺をにらみつけAはそういった

「え…？」

「昔からそう、嘘が下手

その作り笑いなんか見たくない」

そういって俺の頬を引っ張った

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