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紫毒姫は刺繍が何なのかを知らないだろうが、良いことと認識したのか霸桜の頭に鼻先をつけた。
｢きゅーう｣
｢一生に置いて最高の出来にしますね｣
｢くるるる｣
かぷっ
よほど嬉しかったのか、喉を鳴らしながら紫毒姫は霸桜の頭を甘噛みした。
あぎあぎと何度も噛むものだから唯桜が慌てて紫毒姫の口を掴んで上下に開けようとする。
｢こら紫毒姫！｣
｢ぐるる｣
｢怒らないんだよ！ほら ぺっしなさい！｣←
かぱ、と口を開ければ何とか無傷な霸桜の頭。
｢……命の危機を感じました｣
｢だろうね｣
ごめん、と言いながらよだれを拭いてやる。
その後すっかり拗ねてしまった紫毒姫をおやつで釣り 霸桜は病人とは思えない集中力と筆捌きで紙上に紫毒姫を描いた。
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作者名：クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年7月1日 20時
