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「そうはいきません、貴方様が無事でないのならば私は「それ以上はいけないよ 三成君」
一介の武将として、総大将として言ってはいけない。
頭が仕える者のために死を選ぶなどあってはならないのだ。頭さえ生きていれば再建の機会はいくらでもある。
「武将同士 健闘しようじゃないか」
「唯桜様、今よろしいでしょうか」
「なんだい?」
「呉服屋殿から呉服の贈り物がございます」
佐和山は危険だからと霸桜は1人大阪に戻されていた。
渡せるだけの薬を渡して苦笑されたのは記憶に新しい。こんなに飲めませんよ、と困ったように笑った彼は元気だろうか。
部屋に届けております と言われて話を切り上げ医務室に戻る。
「……わぁ…!!」
布は絹だろうか、ツヤのあるそれに白糸で青海波の紋様が施されている。
何より目を引くのは背中どころか前にまで達するほど大きく描かれた紫毒姫の刺繍。
様々な糸を駆使して仕上げられたそれは今にも動き出しそうで この世に2つとない豪奢な打掛だった。
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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年7月1日 20時