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これを皮切りに勧誘合戦が始まると、てんやわんやで全く話が先に進まない。
そんな状況を見かねたと如恵留さんの「……くじ引きで決めます？」という一言によって
私の住むフロアはくじ引きによって決められることになった。
たった一枚の紙切れで決まる私の運命はなんて儚いのだろう……
なんてぼんやり考えていたら、もうくじ引きは終わっていたようで、どよめきが起こっている。
落胆の声も聞こえるが、私の耳元に飛び込んできたのは一際大きな声の関西弁だった。
「よっしゃあ！！ 樹くん翔太くんやったで！！
正門！ Aちゃんの荷物持ったって！」
いつの間にかAquamarineの皆さんが集まってきていて、私の荷物を持ったり私の腕を引いて案内してくれようとしている。
「あちゃ〜、Aquamarineかぁ……中々危ない奴らの集まりだから、
食われないよう気をつけてね？」
と深澤さんにぽんと肩を叩かれ、じゃあ今日も一晩頑張りますか、という声でAquamarine以外のグループの人たちは仕事に戻っていった。
「なに他の男見てんの？ こっち」
残った5人の男性の中で、塩顔の人が私の腕を引いてどんどん進んでいく。
「しょっぴー早速独占欲強ぇな〜。
姫に構ってあげたいところなんだけど、俺らも一旦仕事戻らなきゃなんだよね〜。ほら、行くぞ」
「ん。また後でたっぷり可愛がってやるから」
そんな意味深な一言を残して、翔太さんと樹さんは去って行った。
「じゃ、行きましょか？」
藤原さんとはまた違う、柔らかい雰囲気の関西弁の男性が話しかけてくる。
確か……正門さん。
「あの……皆さんは仕事、戻らなくてもいいんですか？」
「ああ、それは気にせんでええから！ 俺らがAちゃんと話したいだけやから、な？」
と丈一郎さんが言い周りを見渡すと、一番外側にいる男性以外優しい笑みを返してくれた。
「ああ、那須はいつもこんな感じやから気にせんでええで？ 多分人見知ってるだけ……」
「丈くん、もう俺仕事戻ってもいいですか」
「そんなこと言わずに仲良くしぃや〜折角隣の部屋なんやから！」
そう言っている間に今日から私の住処となる部屋の前に着いた。
「じゃあ後は那須に任せるから！ 頼んだ！」
とそそくさと藤原さんと正門さんは退散して、私と那須さんの二人きりになった。
……気まずい。
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優月 - 早く次の回がみたい！ (2021年5月14日 21時) (
レス) id: 8cdf8fb842 (このIDを非表示/違反報告)
sakihamu87(プロフ) - これからも応援してるので、更新待ってます！ (2020年8月30日 11時) (レス) id: 3dbb4413c0 (このIDを非表示/違反報告)
Hi美好き！ - とてもこのお話大好きです！無理せずで良いので更新してくれると嬉しいです！楽しみにしてますね！ (2020年7月3日 15時) (レス) id: ca22547b02 (このIDを非表示/違反報告)
くり - 初めまして！このお話すごく面白くて続きが気になります、、（ ; ; ）ゆっくりでいいので更新していってほしいです、、 (2020年6月3日 21時) (レス) id: 21768f6b4b (このIDを非表示/違反報告)
おもち - ほんとにほんとに久しぶりなんですけど、よくリクエストを送ってたもっちーです（笑）やっぱりあやちゃんの文章は好きだなって思います!!これからも応援してます！！ (2020年4月17日 22時) (レス) id: f8c7f97da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayacororo* | 作成日時：2019年8月16日 1時
