吹奏楽 × 永瀬廉 ページ13
○瑛夏様 リクエスト○
朝、誰よりも早く登校して
真っ青な空に、サックスの音色を響かせるのが私の日課だ。
今日も一番のはずなのに、
耳に馴染んだ音色が教室から聴こえてくる。
勢いよく教室のドアを開けると、
机に腰掛けてサックスを吹く、
一人の美少年が居た。
その美しさは、例えるならば
一枚の絵画のようだった。
「……な、永瀬?」
同じサックスパートの永瀬廉。
元々かなりのイケメンなんやけど
朝日に照らされた永瀬の横顔は、
いつもの倍以上格好良くて。
胸がきゅんっと高鳴った。
永「……やっと来た。
今日は、5分遅刻やな?」
壁に掛けられた時計を指差し
待ちくたびれたわ、と背伸びをした永瀬。
永瀬に言われた通り
学校に来た時間は、何時もより5分遅かった。
「な、何でそれを……?」
永「いつも松本のこと見てるから……かな」
永瀬は私から顔を背け、髪をくしゃっといじった。
永「……早よ来たら、松本とふたりきりになれるし」
「でも言うてたやん、永瀬……」
“俺、朝弱いねん”って。
永「……もう我慢できひんわ」
私の話をいきなり遮られる。
永「……“永瀬”呼びは
もう卒業しよか、A?」
はじめて名前で呼んで、どきっとさせてみたり。
永瀬＿＿じゃなくて廉の
ひとつひとつの仕草を
気付けば目で追ってまう私。
しばらく、朝練習からは
卒業出来なさそうや＿＿。
＿＿end.
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
お互い名字呼びという微妙な関係が
作者的にお気に入りの作品です。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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萌(プロフ) - ayacororo*さん» こちらこそありがとうございました！ (2015年9月14日 21時) (
レス) id: 2a7e06182c (このIDを非表示/違反報告)
ayacororo*(プロフ) - *松松スﾄﾛﾍﾞﾘｰ*さん» 満足して頂けて安心しました(о^-^о) いえいえ! (2015年9月14日 20時) (レス) id: c992d989e5 (このIDを非表示/違反報告)
ayacororo*(プロフ) - 萌さん» いえいえ! 大吾くん、書いていて楽しかったです＾＾ (2015年9月14日 20時) (レス) id: c992d989e5 (このIDを非表示/違反報告)
*松松スﾄﾛﾍﾞﾘｰ*(プロフ) - かじくんのお話とってもよかったです！ありがとうございました！ (2015年9月12日 23時) (レス) id: 52052568ad (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - ayacororo*さん» ありがとうございます！！！ (2015年9月12日 22時) (レス) id: 2a7e06182c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayacororo* | 作成日時：2015年7月15日 21時
