イケメン4人の好きな人は私…らしいです。 (ページ28)

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28ー貴女sideーページ28

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神宮寺と一緒に

学校へ向かう。

人通りの少ないところでは

手を繋いできたりして。

彼氏じゃないからね？

でも

早くちゃんと気持ち決めないと

もし神宮寺を選ばなかったら

ものすごく傷付けちゃう…。

まりな「おはよー！」

A「おはよ！」

まりな「まーた神宮寺と一緒？(笑) ホント仲いいんだから。」

周りからも

そう見えてるのかな？

気持ちの整理で

いっぱいいっぱいで

授業で先生が言ってる言葉は

頭に入る隙間がない。

顕嵐「A、顔色悪くない？寝不足？」

A「ううん、大丈夫。」

昨日はよく寝れたんだよ。

神宮寺の腕の中で。

…なんて顕嵐には言えない。

A「まりな、ちょっと本返しに行ってくるー。」

まりな「了解ー！」

休み時間、

この間借りた本を返そうと

図書室に向かった。

また新しいのも借りたいし。

今時の女子高生で

本好きの子って

なかなかいなくない？

「あ、Aちゃん。」

いつも

誰もいない図書室から人影が…

しかも

私の名前を呼んでる。

よく見ると

A「岩橋先輩？」

岩橋「正解ー。」

先輩は

本棚の陰に隠れてて

一見不審者…←

A「なにやってるんですか？」

岩橋「女子がうるさくて逃げてきちゃった。見つからないように隠れてる。それにここ、俺の癒しの場所だし。」

A「そうなんですか。」

人気者も大変だな。

岩橋「Aちゃんは？また本借りに来たの？」

A「はい。」

岩橋「ホントに好きなんだね。俺、大体ここにいるけど借りに来る奴なんかいないよ(笑)。」

″そうなのか″

なんて思いながら

本を選んで。

岩橋「ねぇ、次の授業サボらない？」

A「えっ？」

授業を聞かないことはあっても

サボったことはないから

正直すごく迷ったけど

岩橋「ここ、座ってよ。」

隣に座るよう催促されると

自然と先輩の方へ足が進んでた。

A「なんか、悪いことしてる気分です…。」

岩橋「悪いことだよ、授業サボってんだから(笑)。」

先輩の笑顔を見てると

そんなのどうでも良くなった。