お前らに愛なんてある訳ねぇだろ 4 【ブルーロック】

147 善と偽善の淵へ ページ4

「身勝手な善意だな。偽善者だ」
「偽善者でいいじゃん。やらない善よりやる偽善って言うし」
こうやって余裕ぶって言ってるけど心臓はバクバクだ




「絵心さん。貴方が言えることじゃないです、貴方もAの善意を踏みにじってる」
「Aの善意を都合よく使ってる。言わないからって突き放したじゃないですか、」
國神君はこんなことを言える子だったのか。初めて会った時と印象がまるで違った


「突き放したねぇ…」
「あ？なにか言いたいことでもあるんすか？」







「俺はただAの願いを叶えたかっただけだ」
「願い？」








「理想の世界一を作るっていうAAの目標を叶えようとしただけだ」
「……全然分かんねぇよ」
國神君は静かに、確実に怒っていた



そして絵心さんは話し始めた




オリヴァside終わり
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絵心side


最初にAを見た時は、なんとも言い表せなかった。こんな子がなんで隠れてたのか本当に理解不能だった
Aは女の子だけど青い監獄に招集して世界一にすればいいとも考えた
本当にこの青い監獄プロジェクトをする意味があるのかさえ疑った。それ程までにAが異彩だったからだ





「あの、私サッカーした事ないのになんでですか？」
だがAはサッカーもする気は微塵もなかった。まるでサッカーをすることを隠したいかのような言い草も気になった




Aは世界一になれないと分かった。野心がない。なにがなんでも自分が世界一になってやるというエゴが皆無だった
それが一瞬にして分かったからマネージャーとして呼ぶことにした

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