迷い子さん ページ1
カーテンから、朝日が差し込む。
「眩しい…。」
おはようございます、舞賀五郎です。朝は寝起きが悪いのでこんな感じになります。
俺の部屋は四郎と同じなので四郎が起きてない時は起こすのが日課です。
「四郎〜。朝だぞ。起きろってば。」
「んっ？」
やっと起きたか。
「おはよう、四郎。」
「おはようございます。早いですね起きるの。」
「目が覚めちゃってさ。」
「じゃあ、リビングに行って挨拶しますか。」
毎日の日課、リビングに居る兄達に挨拶。
「うん。」
「おはようございま〜す。」
一郎兄達がドアの前で集まってる。どうしたんだ？
「なにしてんの？一郎兄？」
「おはよう、四郎、五郎。それがね…。」
間から覗いてみると、かわいい子猫が。
「カワイイよね！この猫！」
「カワイイけど、どこから入ったんだ？」
めっちゃカワイイ、ナデナデしたい。でも俺動物に嫌われてるからな〜。
「五郎くん、抱っこしてみれば〜?(笑)」
四郎の奴！バカにしてるよな！
「わかったよ、抱っこしてみるよ！！」
ひっかかれませんように…！
『ニャーン。』
「えっ？！」
「五郎が動物になつかれてる！」
「スゴイよ！五郎！」
「成長したんだな〜。お兄ちゃん嬉しいよ！」
そんなに、大げさに褒めなくても。
「五郎くんが抱っこできるなら、僕も抱っこできますよ!」
ヤキモチだ、四郎わかりやすいよ。
「おいで、ネコちゃん！」
『フシャーッ！』
威嚇してるよね、四郎に対して(笑)
「四郎、威嚇されてる！あひやひやっ！」
「うるさい！バカ！！」
その後、みんな抱っこしたけど一番落ち着いてたのは俺だった。
「よし！この猫飼おうか！」
「えっ？いいの一郎兄？」
「五郎になついてるのも珍しいから､なにより五郎飼いたそうな目してるから。」
そんな目してたのか。
「これから、ヨロシクな!」
「ところで、子猫の名前決めたのかな？」
すっかり忘れてた
「じゃあ、真っ白い毛並みだからシュガーってどう?」
「イイじゃんカワイイ！」
「シュガーか、いい名前じゃない？ねぇ、一郎くん！」
「うん、砂糖みたいに白いしね(笑)四郎いい加減に機嫌直しなよ。」
「スネてなんかいませんからね!」
なにはともあれ、これからよろしくな!
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作者名：mayo | 作成日時：2015年4月24日 10時
