わたしってやっぱり変？7 ページ7
メイベル｢はぁい。良かったらあたしをその国にーー｣
メイベルはことあるごとに男の子を見つけると話しかけていった。
ーーが、性格上元気すぎるのか、唐突すぎるのか、収穫は今のところゼロだ。
(人1)｢あー…メイベルってストライクゾーン広くない？ あれって男の『子』なの？｣
ディッパー｢あぁ。全く、同感だ。｣
マットレス王国の王子にはさすがに、私たちでも少し引いてしまう。
なんというかその、どう見てもおじさんだ。
野に放たれた犬のようにメイベルが走って戻ってくる。
メイベル｢ふぅ。この街は恥ずかしがり屋さんの街だねぇ。少しばかり、積極性が必要だよ。あたしみたいに！｣
両手に腰を置き、メイベルは可愛らしいポーズを取っている。
正直、私が男だったら、彼女の純粋さに惚れてる。……と思う。
ディッパー｢だからどっからそのポジティブさは……おっと。｣
メイベルに余計なことを言わないよう。私はディッパーを睨んだ。
全くこれだから男ってやつは。
(人1)｢そうだね。積極的なのはいいことだよ。 誰かさんみたいに、綺麗な女の子と話す時に、声がうわっずっちゃう人に比べたら！｣
ディッパーの上ずった声を真似しながら私は皮肉を言った。
ディッパー｢はは。誰だよそれ。そんなやつ見たことない……っておい！それって僕の事！？｣
少し言いすぎたかな。
まぁでも、ディッパーの事とは言ってないし、私悪くないよね。
(人1)｢さぁ、誰の事でショー？｣
いぢわるな笑顔をしながら彼を見つめた。
これでは、『お前の事だよ、おバカさん』と言ってるようなものだ。
ディッパー｢ もういい！ 言っとくけどなぁ！ 僕は誰かさんみたいに初対面の人に変な敬語使ったり、文章がおかしくはならない！｣
くそぉ！コミュニケーションにおける私のコンプレックスを指摘された！
(人1)｢でもあたしはディッパー見たいに、変な汗かかないし声も普通だもん！｣
言い終わった後にディッパーの顔を見つめる。
ディッパーは怒るどころか、いぢわるな笑顔を向けている。
……あ、しまった。
ーーわたしってマヌケだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
stupid - 完結しちゃいましたか...... 長い間楽しませていただきました。長い間お疲れ様でしたと共にありがとうございました。 (2023年1月20日 23時) (
レス) id: f2aba1d05a (このIDを非表示/違反報告)
華鈴 - とっても面白かったです！ディッパー可愛いかよ...続きがものすごく楽しみです！頑張って下さい♪ (2019年8月11日 20時) (レス) id: f064669f95 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - 昨日全部読んで…とても面白かったです…!更新ずっと待ってます…！ (2018年3月4日 14時) (レス) id: 7556253bdc (このIDを非表示/違反報告)
ねおん(プロフ) - 続きすごく気になります！大変だと思いますが更新頑張ってください！応援してます！！(´∀｀*) (2018年1月24日 6時) (レス) id: e70a311e87 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ここでストップうううう((更新お願いします！ (2017年11月12日 22時) (レス) id: 68476c466a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：箪笥(たんす) | 作成日時：2017年4月12日 23時
