美しい華9 ページ9
家に帰り、タンスの奥底に入ったワンピースを出す
ふわふわのワンピース
それを着て、髪を少しいじる。
本を見ながら、三つ編みにして髪を巻く
ショートでも、少しできる
化粧…………?化粧って、どうやるんだろう
メイク道具は持ってるけど、やり方がわからない
私はお姉ちゃんに聞くことにした
「お姉ちゃん」
「あ、A。どうしたの?」
茶色でふわふわの髪。
背は160前後。華奢な体。
私にはないものを、お姉ちゃんは全部持ってる。
姉妹なのに、どうしてこんなに違うんだろう
「あのね、化粧の仕方を教えてほしいの」
「いいよ!おしえてあげる。道具はある?」
「あるよ。」
「かして。」
「うん」
お姉ちゃんが化粧してくれる。まるで、魔法みたく。
「はい。甘めのメークしてみたけど、どう?」
「……ありがとう!おねえちゃん!」
「ねぇ、A。あんたはかわいいよ。
髪も伸ばしていい。好きなようにしていいの
お姉ちゃんが保証する」
「ありがとう、おねえちゃん」
「で、国見くんとデートでもいくの?」
「!?」
「あんた、可愛くなりたいんでしょ?
好きな人のために。でこんなかわいい格好してるのはデートかなって。」
「なるほどね」
「当日は私に任せて!」
「ありがとう、おねえちゃん!」
「どういたしまして♪」
女の子って、誰でもかわいくなれるんだね。
自信、持ってもいい?
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作者名:朝日奈優 | 作成日時:2014年7月5日 13時