夢の中の貴方は…

助けと謎の私 ページ8

｢え…わた…し？｣



その正体は私だった



｢うん。せーかい！私は貴方だよ！｣



ニコッと笑うその女性はどう見ても私



私が…二人居る…




晋助も信じられないようだ




｢正確には貴女の未来が私｣



｢え？｣



私の未来…



｢とりあえず、もう少し安全なところに行こうか｣



｢で、でも…｣



お母さんを探さないと…



そう言おうとすると



｢お母さんはもういない。いい？もう、いなくなっちゃったんだよ｣



一切私達の方を見ず、フードをかぶりまた歩き出した



慌てて追い掛けると晋助もついてきてくれる



どうしてお母さんのことわかったんだろう



そもそも未来って…



頭がパンクしそうとはこの事でどこに行くのか、ここはどこなのか分からない状態でただただその人についていく









着いたのは山奥の家



フードを取り、救急箱をもってきてくれる



「染みるよ」



そういいながら消毒液をつけてくれる



「ｯ…しみる…」



「だから言ったじゃない」



笑いながらそういう未来の私



自分の体を見ると傷だらけ



こんなになるほど戦ってたっけ…



思い出そうとするが曖昧でよく分からない



未来の私が救急箱を片づけていると晋助が口を開いた



「……………お前さっき言ってた事って本当なのか？」

謎の私→←助け

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す