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遭遇 ページ7

あれ、あの髪。
国宝と噂だった兄の方じゃないかと
自分は目を羽ばたかせる


「あ"ーさっきからごちゃごちゃ
うるせぇな」

「いや君さっきより口悪いね!!??」

ツッコミが入るとは思わなかったのか
次はお相手さんが目をパチクリさせる。

「さっきって何だよ手前。
ストーカーか」
「ストーカーに格下げはやめて欲しい」

切実に。ストーカーは執着がやばくて
後始末が大変なこと知ってるからそんなヤベェやろうに格下げはやめて欲しい。

切実に(二回目)

「あ"あ"ん!?外野は黙って見てやがれ!!!
手前もよそ見してんじゃねぇよ!!!」

こわ、。


そう思ったと同時にスパンと音がする。
チンピラの方を見ると木刀がチンピラの首に置かれている。
いや、動き早過ぎません??

「うるせって言っただろうが。
静かにしとけカス」

シンプルに悪口。
チンピラさん普通に新たな性癖に目覚めない様祈るよ。
あ、でも気絶したからもう聞こえてないか。

「ねぇねぇ、国宝くん。
助けてくれてありがとー」

「うわお前、思ったよりチャラいな」
「シンプルに悪口」
さっきよりもシンプル。普通に悪口。

「なんかお礼するよ。
ハーゲンダッツとか?」

「はぁ???なんでお礼されなきゃならねぇんだよ。
面倒くせぇ」

「は??私のお礼が嫌だというの??」
この美人な俺がお礼をもので表してやってるというのに???
「シンプルにお前唯我独尊だな」
マイキーより、とボソリと聞こえたが気にしない。
「あ、妹ちゃんの方じゃん」
国宝の。

「普通になんで知ってるんだよ」

「顔面国宝姉妹がいるという噂を聞いて
道場にいたモブどもと一緒に紛れてたから」

「シンプルにいうがモブっていうと嫌われるぞ」

「かぐや姫はいくら辛辣でも嫌われなかったのに?」

「なんでそこでかぐや姫が出てくるんだよ」

それはそう。

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作者名:ほーみき | 作成日時:2021年10月2日 17時

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