冤罪。【呪術廻戦】

16の思い ページ22

だんだん泣きそうになるうちを見かねた補助監督さんがこちらへ来て背中をさすってくれた。

それがなんだか嬉しくて、本当は抱き付きたいけど2人の手前出来なかった。

それを察してくれてのか、

補:みなさんのお話をお聞かせください。先にAさんの話を聞きますので、お二人は先に車に戻ってください。後から行きます。

それを聞いた2人は、うちのことを睨んだ後、悟が三条の心配をしながら歩いていった。

悟に関してはうちに舌打ちしていた。


なんでそんなことされなきゃいけないんだろって胸が張り裂けそうなくらい、いっぱいいっぱいになった。



補助監督さんがうちの事を抱き締めてくれた。


苦しいのが分かりやすかったみたい。

申し訳なかったけど、嬉しくて、そのまま泣いてしまった。


補:泣きながらでいいです。無理をしなくていいので、出来たら状況を話してくれませんか？


うちは少しずつ、言葉を発していった。

貴:うちも、、、ﾋｯｸ、状況がよく分かって、、ﾋｯｸ、なくて、、ﾋｯｸ、特級と1級の、、、ﾋｯｸ、呪霊を、、ﾋｯｸ、1体ずつ祓った後に、、ﾋｯｸ、意識が、、ﾋｯｸ、無くなって、、ﾋｯｸ、、意識が戻ったら、こんな状況に、、ﾋｯｸ、なっでだん゛でず、、、！

聞きにくかったと思う。でも補助監督さんは、私の言葉を丁寧に聞いてくれた。


補:ありがとうございました。それじゃあ、気が済むまで愚痴言ったり、泣いたりしてください。
私がお相手いたします。


10分くらいだろうか。

補助監督さんに自分と悟達の会話、それで自分が感じた事等を話した。

肯定も否定もしない代わり、親身に聞いてくれた彼女のお陰で、涙も引っ込んだし、充分落ち着いた。


貴:ありがとうございました！！落ち着きました！

補:いえ！心が軽くなったのなら良かったです！

補助監督さんいい人すぎだろ....！！！


補:まだ2人と会うのは気まずいと思いますので、先にお二人の話を聞きながらホテル等に送ってきますね。少々お待ちいただけますか？

貴:お願いします！


アフターケアまできっちり！！素晴らしい！！


急ぎますね、と補助監督さんが走っていってしまった。



1人になってしまった。


さっきの話が、気持ちがまた蘇ってくる。

貴:....やだな


だんだん気持ち悪くなって、しゃがみこんでしまった。




....？


遠くから足音が聞こえる。しかも近づいてきてる。

補助監督さんにしては早すぎる。


貴:誰！？


振り向くと、そこには悟がいた。

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