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第5訓 心配のし過ぎはかえって迷惑 ページ9

桂side


桂「今日もやっぱりAさんの作る飯は美味いなぁエリザベス!」



エ“美味い!”



『良かったです!そう言っていただけて嬉しいです!』



桂「Aさん、明日は何か用はあるのか?」



『あ、そうだ。明日、私バイトに行ってきます。』



カチャン



桂「な、何?!バイト?!」



『えぇ!いつまでも桂さんやエリザベスさんに養って頂く訳にはいきませんし、少しでも自分でお金を貯めなければと思いまして。』



桂「それでここ最近1人で外出していたのか。んで、何のバイトをするんだ?」



『声を掛けられましたので、メイド喫茶のバイトを...』



カチャン



桂「エ、エリザベス!しっかり茶碗を持ちなさい!なんでまたメイド喫茶なのか?昼のみだろうな?」



『ええもちろんです!家事も出来るよう、昼のみにして頂きました。何故って....声を掛けられましたし、制服が可愛かったので』



桂「はぁ...そうか。まぁAさんがしたいと言うのなら止めはしまい。ただ、変な奴らに絡まれぬよう、連絡先など交換せぬようしっかり自分のプライベートは秘密厳守でいきなさい。」




『分かりました!ありがとうございます!』
















....という訳で、



店の近くまで来てしまった。




バイト先に俺が来たらいやだろうか。



よくバイト先に「親が来て気まずい〜!」なんて聞くし、帰ってくれなんぞ言われたら悲しくなる。



桂小太郎、今なら親の気持ちが死ぬほど分かるぞ。




銀「よぉ、ヅラ、ここで何して...」



桂「ハァッ?!?!......な、何だ、銀時。あとヅラじゃない桂だ。」



銀「なんだ?そんなにビックリして。ってか電柱に隠れて何やってんだ、すっげぇ変な目で見られてっぞ。」



桂「実はだな、Aさんが今日初バイトなんだ。」



銀「ほぉ〜」



桂「んで、初日失敗しないかどうか心配で様子を見ようと思ったが、バイト先に来られると迷惑じゃないかと思ってな、」



銀「そりゃ迷惑だろ。友達でも気まずいからな」



桂「だがな、バイト先がメイド喫茶らしくって心配で....」



銀「じゃあ行った方がいいだろう。メイド喫茶〜?連絡先とか何されるか分かんないぞ?」



桂「だがAさんが言うにはそういうのは無いから安心してって」




銀「わっかんねぇぞ?今日れるかもしれねぇしよォ。とにかくグダグダ言ってねぇで早く行こうぜ」



桂「銀時。絶対メイド姿見たいだけだろ。」

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作者名:いるかさん。 | 作成日時:2023年1月4日 2時

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