第9話：声真似 ページ10
「え･･･？」
『あ･･･。』
最悪のタイミングで兄さんが帰宅した。
私は冷や汗をかきながらも恐る恐る口を開いた。
『Welcome to the いふhouse･･･。』
「ウェルカムトゥーザいふハーウス！！」
待って、待って？本当に終わった。
兄さん鞄を落としたまま固まっちゃってるし。
私がそう考えていると、兄さんがゆっくり動いて、私の手を取った。
「ドロップ･･･ちゃん？え？え？本物！？マジで！？さ、サイン下さい！」
「まろ！？」
『兄さん！？』
おそらく今、兄さんの頭はフル回転している。
多分落ち着いたら私だって気付く筈！多分！
『に、兄さん？落ち着いて？私だよ！A！今のはないくんに言われてドロップちゃんの声真似してただけ！』
「そうそう！落ち着けまろ！」
私達二人がそう言うと、兄さんは膝から崩れ落ちた。
「び、ビビった〜。本物のドロップちゃんかと思った･･･。」
いやいや！こっちが一番ビビったよ！
なんて内心でツッコミんでいると、兄さんがこう言った。
「そうそう、ドロップちゃんで思い出したんやけど、俺さ、明日の夜八時にドロップちゃんとコラボライブ配信するねん！」
兄さんが目を輝かせて自慢気にそう言う。
それにないくんは、
「えぇ！？マジで！？いいなぁ〜！俺もコラボしたい！」
『よかったじゃん兄さん！』
よし、後でないくんにもコラボ申請しておこう。
なんだったらいれいすメンバー全員に申請を･･･。
なんて考えていたら、兄さんが口を開いた。
「なぁA。さっきのドロップちゃんの声真似もう一回やってや！」
え、きっつ。自分の声真似とか恥ずかし･･･。
でもバレない為には、そう思い私はもう一度繰り返した。
『貴方の日々に甘くてとろけるような刺激を！どうもドロップでーす！』
「え、ヤバい。尊い･･･。」
「まろ、俺今日死んでもいいかも･･･。」
二人とも大袈裟じゃない？
なんて思いながら、ドロップの配信があることを思い出したので兄さんの家を後にしようと玄関へ向かう。
『兄さん、ないくん。私ちょっと用事入ったから帰るね。』
意外に兄さんとないくんは私をあっさりと帰してくれた。
「A！今日ドロップちゃんの配信あるからちゃんと見とけよ〜！」
うん、見なくても配信してるの私だから。
『分かってるってば！じゃあねー！』
そう手を振って自分の家を目指す。
今日は一日中ヒヤヒヤしてたな･･･。
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なふ - ４２話めちゃ好きです・・・っw 伝説のないふ回ですね（） (2023年4月5日 17時) (
レス) @page47 id: 2326558a84 (このIDを非表示/違反報告)
Near - 癒奈@ナイスタさん» えへへ〜！お祝いありがと！！私は別に優しくないよ...w。そして触れないのが常識((( (2022年8月22日 20時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
癒奈@ナイスタ - 続編おめでとっ！にあちゃんも優しい……触れないのうれs((( (2022年8月22日 20時) (レス) id: 81c9b0bc30 (このIDを非表示/違反報告)
Near - 葵緒唯-aoi-＠メセオブさん» あおちゃっ！お祝いありがとぉぉぉ！！ (2022年8月22日 20時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
葵緒唯-aoi-＠メセオブ(プロフ) - にあちゃ！！！続編おめでとぉおお！ (2022年8月22日 19時) (レス) @page50 id: bf14041509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年7月6日 17時
