第38話：ライブ ページ42
私のイメージカラーで染まったドーム内。
埋め尽くされた客席。
そんな光景に少し視界が潤んだ。
ううん！こんなところで泣いちゃダメ！
私はみんなに手を振り挨拶をする。
『みんなにの日々に甘くてとろけるような刺激を！どうもドロップですっ！』
そう言いお辞儀をしたところで、兄さんとないくんを見つけた。
おぉ･･･。最前列じゃん。
兄さんは私をニマニマしながら見て、ないくんはキラキラした目で見てくる。
それも両方応援団扇を持って。
『みんな来てくれてありがと〜！！じゃあ早速歌っていこっかな！』
そう言って何曲か歌う。
歌っている最中にファンサも欠かさずに。
ウィンクや投げキッス、ピースや猫ポーズ。
他にもハートを作ったり。
私が何かをするだけで、ファンのみんなが凄く喜んでくれる。
それが嬉しくって、何回も何回もファンサをした。
途中でないくんが視界に入った。
「うぅ･･･ｽﾞﾋﾞｯ。」
え？嘘でしょ？泣いてるんだけど･･･。
ん？兄さんもなんか泣きかけてない？
周りの人引いてるし･･･。
などと考える時間はおよそ０,５秒。
私は何も見なかったことにして、歌い続けた。
歌う以外にも、少しお話をしたり、声マネをしたり、色々なことをした。
最後の方にはみんなで写真も撮った。
勿論兄さんもないくんもバッチリ映る位置で。
ないくん珍しくめっちゃ笑顔だったな･･･。
そう心の中で思ったのは内緒。
『みんなぁ〜。そろそろお別れの時間だね･･･。最後の曲！ブチアゲていこ〜！！！』
そう言い私がデビューするときの一番古いオリジナル曲を歌う。
歌っている終盤のところで、寂しさから涙が出てきた。
声と足が震える。
そんな時、兄さんとないくんの声が聞こえた。
「ドロップ〜！！頑張れ！負けるな！！」
「ドロップちゃん頑張って！」
他にも次々と聞こえる声援。
私はその声援に背中を押され、涙を拭いてラスサビを歌った。
『みんな！今日は来てくれて本当にありがとう！！みんなのお陰で本当に楽しかった！』
『途中で泣いちゃったけど励ましてくれた人ありがとうね！！』
なんて言いながらチラッと兄さんとないくんを見る。
するとニッコリと笑ってる二人が。
『明日も明後日も貴方の傍に甘くてとろけるような毎日を！また会おうね〜！！』
そう手を振り、私はスタッフルームに戻った。
今日は本当に楽しかったな〜、なんて思いながら私はドームを後にする。
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なふ - ４２話めちゃ好きです・・・っw 伝説のないふ回ですね（） (2023年4月5日 17時) (
レス) @page47 id: 2326558a84 (このIDを非表示/違反報告)
Near - 癒奈@ナイスタさん» えへへ〜！お祝いありがと！！私は別に優しくないよ...w。そして触れないのが常識((( (2022年8月22日 20時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
癒奈@ナイスタ - 続編おめでとっ！にあちゃんも優しい……触れないのうれs((( (2022年8月22日 20時) (レス) id: 81c9b0bc30 (このIDを非表示/違反報告)
Near - 葵緒唯-aoi-＠メセオブさん» あおちゃっ！お祝いありがとぉぉぉ！！ (2022年8月22日 20時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
葵緒唯-aoi-＠メセオブ(プロフ) - にあちゃ！！！続編おめでとぉおお！ (2022年8月22日 19時) (レス) @page50 id: bf14041509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年7月6日 17時
